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吉本隆明 『五十度の講演』、「世界一長いオーディオブック」
ギネス認定、おめでとうございます！
5月20日頃、「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営している東京糸井重里事務所の方より連絡を頂きました。
それは、『吉本隆明 五十度の講演』が「世界一長いオーディオブック」としてギネスブックに認定されたというお話でした。
紀伊國屋書店は「ほぼ日」による吉本さんの講演フリーアーカイヴ化計画「吉本隆明プロジェクト」に賛同し、昨年、「紀伊國屋書店×吉本隆明プロジェクト」を結成。店頭ブックフェアや、紀伊國屋ホールでの「芸術言語論 その2 自宅から生中継。」、『五十度の講演』全レビュー連載、と様々なことをしてきました。
その『五十度の講演』が、ギネスブックに認定されたというのです。
50,000円のＣＤセットですから、書店に並ぶ商品としてもちろん類はなく、突き抜
けた面白い商品だと思っていましたが、まさかギネスに認定されるとは（それ以前
に、まさか申請していたとは……）思いもよりませんでした。
そして、発売前から「ほぼ日」の方と一緒に「どうしたら多くの方に興味を持って
もらえるだろう」と考えてきた売り手として、こんなに嬉しいことはありません。
まずは心からお祝い申し上げます。ギネスブック認定、おめでとうございます！
○ギネスワールドレコーズ証書に記載されている文章
CERTIFICATE
Published on 1 August2008
by Tokyo Shigesato Itoi Office K.K.(Japan),
the audio book
“50 Lectures” by
Takaaki Yoshimoto (Japan)
is 6,943 minutes
(115 hrs 43 mins),
making it the longet audio book.
GUINNESS WORLD RECORDS LTD
2008年8月1日に
東京糸井重里事務所から出版された
吉本隆明『五十度の講演』は、
6943分（115時間43分）の、
最も長いオーディオブックである。
ギネスワールドレコーズ社
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ギネス認定『五十度の講演』に挑んだ、
紀伊國屋書店イチの「吉本聞き」(推定)の24時間
ところで、「紀伊國屋書店×吉本隆明プロジェクト」には、
「世界一長いオーディオブック」とがっぷり四つ、組み合った男がいます。
新宿本店３階社会科学売場担当・大籔。
彼は、『五十度の講演』を自腹でいち早く購入、「紀伊國屋書店×吉本隆明プロジェクト」で『五十度の講演』収録の全講演をレビューしました。
その大籔から、メッセージが届いています。
 「レビューの連載、本当はもっと早く終えるはずだったのですが、収録時間が長いばかりでなく、内容的に難しいものも多いので、5回も6回も聞かなければ書けないこともありました。
レビューの連載開始から終わりまで、結局、4ヶ月かかっています。
でも、ギネス認定の「最も長いＣＤブック」とこうして関わることができたのは、とても貴重な体験だと思っています。」
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全ての講演を既に最低2回、中には5回、6回聞いているものもあるという大籔。
「今考えると、ようやってたな」と話すレビュー連載当時の『五十度の講演』生活はこんな感じでした。
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〔普段の日〕
01:00
睡眠
06:30
起床・身支度：寝起きはラジオで気分転換。
出社：iPodで聞きながら通勤。紹介されている本や気になったフレーズをメモ。
08:00
開店前の店内で参考図書を確認しながらレビューを作成。
10:00
店オープン。お仕事。
13:00
休憩。アイポッドを聞きながらコーヒーで一服。
14:00
仕事に復帰。
21:00
閉店。店内で参考図書を確認しながらレビューを作成。
22:00
退社：出社時と同様。ベルクでハーフ＆ハーフを飲んでちょっと一息。でもアイポッドは手放さない。
23:00
帰宅：食事は適当。パソコンに放り込んだMP3でメモしながらひたすら聞く。
01:00
就寝
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〔休みの日〕
08:00
起床。だらだらと起きてパソコンに放り込んだMP3を聞く。ひたすら聞く。
13:00
体がなまるのでウォーキング。もちろんiPodと一緒。
30分くらいかけて喫茶店に出向き、一息つきながらさらにひたすら聞く。
15:00
帰宅。レビューの下書き。下書き中も聞きながら。
18:00
食事中もひたすら聞く。
19:00
時に寝転がりながら、時に机に向かいながら、とにかく聞く
22:00
入浴。当然iPodを持ち込む。
23:00
レビューの下書き＆完成稿への仕上げ。もちろん、聞きながら。
01:00
就寝。
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……まさに、吉本さん漬けです。
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「紀伊國屋書店×吉本隆明プロジェクト」、再び動き出します。
さて「紀伊國屋書店×吉本隆明プロジェクト」では、『吉本隆明 五十度の講演』の
ギネス認定をお祝いをするばかりでなく、様々な方の注目が集まるこの機会、何か出来ないかと考えました。
折しも、
「ギネス認定で『五十度の講演』、店頭へのお問合せが再び増えています！」
「今月は『芸術言語論』DVDも刊行です！」
という声が聞こえてきています。
これは、ぼやぼやしていられない！
2009年7月、「紀伊國屋書店×吉本隆明プロジェクト」は再び動き出します。
ご期待ください。
2009/07/07
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