No |
書名 |
著者名 |
初版・版型・頁 |
予価 |
出版社 |
内 容 |
哲学・思想・言語・宗教 |
1 |
方忌みと方違え 平安時代の方角禁忌に関する研究 |
ベルナール・フランク
斎藤広信訳 |
初版1989年
◆A5判◆282頁 |
予価7,770円
(本体7,400円) |
岩波書店 |
陰陽道に秘められた「方忌み」と「方違え」。王朝文学にもしばしば現れるこの習俗は、本書によって、そのシステムの全容がはじめて明らかにされた。
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2 |
社会思想史概論 |
高島善哉、水田 洋、平田清明 |
初版1962年
◆A5判◆456頁 |
予価5,250円
(本体5,000円) |
岩波書店 |
ルネサンスから現代まで500年間、社会とその社会が生み出した社会思想を跡づけ、人間の社会的解放という普遍的課題に迫る。
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3 |
千年王国と未開社会 メラネシアのカーゴ・カルト運動 |
ピーター・ワースレイ
吉田正紀訳 |
初版1981年
◆四六判◆424頁 |
予価4,620円
(本体4,400円) |
紀伊國屋書店 |
近代ヨーロッパとの接触は未開社会に何をもたらしたか。南太平洋メラネシア全域で展開した大規模な宗教運動と、それによる社会変化を幅広く考察。
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4 |
人類学とは何か その知的枠組を問う |
ダン・スペルベル
菅野盾樹訳 |
初版1984年
◆四六判◆260頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
紀伊國屋書店 |
若き人類学者が、理論的標準に欠ける人類学へ建設的批判を試みる。人類学の知的枠組を問い直すことで、人類学的認識論の展望が明らかとなる。
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5 |
ゴースト・ダンス アメリカ・インディアンの宗教運動と叛乱 |
ジェイムズ・ムーニー
荒井芳廣訳 |
初版1989年
◆四六判◆260頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
紀伊國屋書店 |
19世紀末、白人の支配下におかれた先住民の間で生まれた宗教運動ゴースト・ダンスの実地調査報告。アメリカがいかに成立したかを知る貴重な証言。
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6 |
文化を書く |
ジェイムズ・クリフォード、ジョージ・マーカス編
春日直樹、足羽与志子ほか訳 |
初版1996年
◆四六判◆566頁 |
予価6,090円
(本体5,800円) |
紀伊國屋書店 |
フィールドの体験を記述する「民俗誌」をめぐる問題を、哲学、文化理論、歴史学などを交錯させながら論じた、文化人類学に対する根底的な批判の書。
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7 |
ハイデッガーの実存思想 |
渡辺二郎 |
初版1985年
◆A5判◆744頁 |
予価12,600円
(本体12,000円) |
勁草書房 |
『存在と時間』を頂点とする前期哲学を徹底的に究明する。最新の文献を駆使して精細な分析を試み実存思想の核心を探りあてる。
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8 |
ハイデッガーの存在思想 |
渡辺二郎 |
初版1985年
◆A5判◆680頁 |
予価12,600円
(本体12,000円) |
勁草書房 |
『存在と時間』以後の生成過程を跡づけ、比類ない厳しさ、美しさにみちた後期哲学を体系的に究明する。
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9 |
自然な推論のための論理学 |
大出 晁 |
初版1991年
◆A5判◆264頁 |
予価3,570円
(本体3,400円) |
勁草書房 |
本書は日常の思考方法になるべく近く論理学を組みたてた。古典論理と直観主義論理の中間のシステムを開発した。
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10 |
マルクス主義の理路 |
廣松 渉 |
初版1980年
◆四六判◆304頁 |
予価3,465円
(本体3,300円) |
勁草書房 |
既成マルクス主義の近代主義への退行を批判し、弁証法、疎外論、国家論、歴史法則論等について詳論する。
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11 |
倫理と行為 |
P.ウィンチ
奥 雅博、松本洋之訳 |
初版1987年
◆四六判◆346頁 |
予価3,990円
(本体3,800円) |
勁草書房 |
他者を理解するとはどういうことか。道徳の〈普遍性〉とそれを可能にする社会的な条件との対抗と補完の諸相。
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12 |
心と身体の哲学 |
S.プリースト
河野哲也ほか訳 |
初版1999年
◆四六判◆400頁 |
予価3,990円
(本体3,800円) |
勁草書房 |
心身問題という哲学の難問を、西洋哲学はどのように解決してきたか。英米系だけでなく、大陸系の論議にも目配りした、包括的な入門書。
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13 |
ベルクソンの哲学 |
檜垣立哉 |
初版2000年
◆四六判◆304頁 |
予価3,470円
(本体3,400円) |
勁草書房 |
実在を隈なく辿ろうとするベルクソン哲学は、いたるところで常識を立ち往生させる。『物質と記憶』に焦点をあて、読解を精力的に試みる。
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14 |
レヴィナスの倫理 |
佐藤義之 |
初版2000年
◆四六判◆304頁 |
予価3,465円
(本体3,300円) |
勁草書房 |
中期の『全体性と無限』、後期の『存在するとは別の仕方で…』の二著を丁寧に読み解き、レヴィナスのめざす倫理学の可能性を吟味する。
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15 |
スピノザの哲学 |
桂 壽一 |
初版1956年
◆A5判◆404頁 |
予価6,090円
(本体5,800円) |
東京大学出版会 |
著者の抱く近世哲学史観からスピノザの思想を位置づけ、あわせて「哲学すること」を見出す。日本学士院賞受賞。
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16 |
宗教改革小史(『神と魂と世界と』改題) |
渡辺信夫 |
初版1980年
◆四六判◆258頁 |
予価4,200円
(本体4,000円) |
白水社 |
宗教改革の精神とは何であったかを歴史的に追求し、その本質を見出す。プロテスタンティズムの真の理解を求める人々にとって必読の書。
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17 |
人間知性研究 付・人間本性論摘要 |
D.ヒューム
斎藤繁雄、一之瀬正樹訳 |
初版2004年
◆A5判◆304頁 |
予価5,040円
(本体4,800円) |
法政大学出版局 |
主著『人間本性論』第一巻をよりよく書き直したという本書で、ヒュームは、因果論を深め、自由と必然、奇跡や摂理などを新たに論じた。『人間本性論摘要』を付す。
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18 |
死 |
V・ジャンケレヴィッチ
仲澤紀雄訳 |
初版1978年
◆A5判◆528頁 |
予価8,400円
(本体8,000円) |
みすず書房 |
「死」を主題としたポリフォニックな思索世界。「死のこちら側の死」「死の瞬間における死」「死のむこう側の死」について、フランスの思想家が論じる。
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19 |
カントの生涯と学説 |
E・カッシーラー
門脇卓爾、高橋昭二、浜田義文監修 |
初版1986年
◆A5判◆520頁 |
予価7,875円
(本体7,500円) |
みすず書房 |
カッシーラー版カント全集の補巻として刊行。『認識問題』と『実体概念と関数概念』の執筆を経た後、カントを『判断力批判』を頂点として捉え直す。
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20 |
美徳なき時代 |
アラスデア・マッキンタイア
篠ア 榮訳 |
初版1993年
◆A5判◆400頁 |
予価5,775円
(本体5,500円) |
みすず書房 |
「西欧近代」を相対化しつつ、今を生きるとはどういうことか? 今日の道徳的危機の系譜をホメロス時代より読み直し、新たな「共生」の場を求める。
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21 |
バリの親族体系 |
C・ギアツ、H・ギアツ
吉田禎吾、鏡味治也訳 |
初版1989年
◆A5判◆280頁 |
予価4,935円
(本体4,700円) |
みすず書房 |
『ヌガラ』の著者による調査の成果。社会制度である「ダディア」をいとぐちに、無数の寺院が錯綜した網目をなして、人びとの関係を規制する諸相を描く。
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22 |
フィンランド駅へ 革命の世紀の群像(上・下) |
エドマンド・ウィルソン
岡本正明訳 |
初版1999年
◆四六判◆上384、下368頁 |
予価4,725円
(本体4,500円) |
みすず書房 |
1917年、レーニンはペトログラードのフィンランド駅に立つ。この瞬間に向かって構築された百年にわたる「社会変革の思想」とは? 驚異の歴史文学。
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23 |
ニュー・クリティシズム以後の批評理論(上) |
フランク・レントリッキア
村山淳彦、福士久夫訳 |
初版1993年
◆A5判◆428頁 |
予価6,090円
(本体5,800円) |
未來社 |
構造主義以後、とくにポスト構造主義の洗礼を浴びたアメリカ文学批評の思考の動きを鋭敏に読みとり、総括的な整理と展望を示す古典的名著。
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社会 |
24 |
原子爆弾の誕生 上・下 (普及版) |
リチャード・ローズ
神沼二真、渋谷泰一訳 |
初版1995年
◆A5判◆752頁 |
予価7,770円
(本体7,400円) |
紀伊國屋書店 |
原子爆弾はいかにしてつくられたのか。なぜ長崎と広島に投下されたのか。政治家や科学者たちの熱狂と苦悩を克明に描く、ピュリッツァー賞受賞作。
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歴史・民俗 |
25 |
古代の天皇制 |
大津 透 |
初版1999年
◆四六判◆304頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
岩波書店 |
古代日本の大王はどのようにして天皇になったか──日中律令比較等を通じて、天皇制成立の経緯とその特質にせまる、最新最高の成果。
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26 |
室町幕府解体過程の研究 |
今谷 明 |
初版1985年
◆A5判◆520頁 |
予価7,560円
(本体7,200円) |
岩波書店 |
応仁の乱以後、幕府は崩壊の一途を辿ったとされる。史料上の制約を克服し、百年に及ぶその解体の全体像に挑んだ本格的研究。
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27 |
日本鉱山史の研究 |
小葉田 淳 |
初版1968年
◆A5判◆804頁 |
予価8,925円
(本体8,500円) |
岩波書店 |
幕府・諸藩・地方役人・旧鉱山業者の史料を採訪するとともに、実地踏査を重ねた三十数年の蓄積をまとめた書。学士院賞受賞の名著。
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28 |
日露戦争の軍事史的研究 |
大江志乃夫 |
初版1976年
◆A5判◆694頁 |
予価7,140円
(本体6,800円) |
岩波書店 |
全面的帝国主義へ改編された日本国家体制の画期となった日露戦争を、世界史的規定性を検証しつつ、軍事史的視点から分析。
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29 |
朝鮮人学徒出陣 もう一つのわだつみのこえ |
姜 徳相 |
初版1997年
◆四六判◆416頁 |
予価3,990円
(本体3,800円) |
岩波書店 |
皇民化政策の嵐が吹き荒れる中、地域・学校・マスコミ等に追いつめられて「志願兵」となった朝鮮人学徒の驚くべき実態。
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30 |
神々の変貌 |
桜井好朗 |
初版1976年
◆四六判◆248頁 |
予価3,150円
(本体3,000円) |
東京大学出版会 |
古代から中世へ、神が現われ、変じ、消え、再現し、そしてまた消えていく変貌・変質の過程を、社寺縁起の世界を舞台に解明する。
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31 |
歴史学選書1 マグナ・カルタの世紀 |
城戸 毅 |
初版1980年
◆四六判◆292頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
東京大学出版会 |
議会史の古典的英雄時代として知られる13世紀イギリスのイメージを問い直し、シモン・ド・モンフォールらが活躍した激動の13世紀史を再現。
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32 |
歴史学選書7 日本古代の王権と祭祀 |
井上光貞 |
初版1984年
◆四六判◆256頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
東京大学出版会 |
古代王権の宗教的・呪術的諸相を、律令国家形成の胎動の中に位置づけ、即位儀礼の考察や古代中国・朝鮮祭祀との比較考証などから解明する。
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33 |
万葉の世紀 |
北山茂夫 |
初版1953年
◆A5判◆388頁 |
予価5,880円
(本体5,600円) |
東京大学出版会 |
古代日本の実相の中に、歴史と民族の真の躍動を見出そうとする著者の古代史研究を集成。
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34 |
中世の東国 |
峰岸純夫 |
初版1989年
◆A5判◆336頁 |
予価6,930円
(本体6,600円) |
東京大学出版会 |
東国史研究を主導してきた著者が、荘園の成立過程や支配権力の動向、農民運動の分析などを通して、東国〈地域〉史の構築を目指す。
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35 |
中国史における革命と宗教 |
鈴木中正 |
初版1974年
◆A5判◆360頁 |
予価6,720円
(本体6,400円) |
東京大学出版会 |
新・後漢革命から辛亥革命に至る中国二千年の歴史を貫いて生起する「革命」と「宗教反乱」の関連を分析。
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36 |
中国女性の歴史 |
シャルル・メイエール
辻 由美訳 |
初版1995年
◆四六判◆432頁 |
予価6,090円
(本体5,800円) |
白水社 |
纏足と儒教道徳に虐げられてきた中国女性は、男性支配の社会秩序を覆すたくましさをも秘めている。歴史上の様々な女性像を臨場感豊かに物語る通史。
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37 |
ナイルの略奪 墓盗人とエジプト考古学 |
B.M.フェイガン
兼井 連訳 |
初版1988年
◆A5判◆344頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
法政大学出版局 |
古代テーベの墓泥棒から現代の考古学者まで、エジプト文明に貪欲と好奇心をかきたてられてきた人々
─ 聖者にして犯罪者たちがくりひろげる壮大なナイル発掘史。 |
38 |
中世社会の構造 |
C.ブルック
松田隆美訳 |
初版1990年
◆四六判◆188頁 |
予価2,100円
(本体2,000円) |
法政大学出版局 |
聖俗ふたつの階梯を軸とする中世社会の階層構造を説きつつ、そこからの逸脱・例外・不合理を明らかにして、パラドックスにみちた中世キリスト教世界の本質を探る。
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39 |
数奇なる奴隷の半生 フレデリック・ダグラス自伝 |
F.ダグラス
岡田誠一訳 |
初版1993年
◆四六判◆208頁 |
予価2,100円
(本体2,000円) |
法政大学出版局 |
奴隷の子として生まれ、何度も転売されながら、独学で文字を覚え、幼児から逃亡までの過酷な半生を綴った自伝。奴隷制の本質を暴く赤裸々な証言。
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40 |
老いと看取りの社会史 |
新村 拓 |
初版1991年
◆四六判◆264頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
法政大学出版局 |
古来、人々は〈老い〉をどう生きたか。その生活・意識・病などの実態を明らかにし、時代相として老人の遇し方、扶養と介護の精神、期待される老人像を探る。
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41 |
ユダヤ人の歴史 |
シーセル・ロス
長谷川 真、安積鋭二訳 |
初版1966年
◆四六判◆352頁 |
予価3,990円
(本体3,800円) |
みすず書房 |
聖書時代から中世、革命と解放、新たな離散と試練、第二次世界大戦での危機と、復興への希望を見出すまでの歴史。宗教、文化の背景を明らかにする。
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42 |
アラブの歴史 |
バーナード・ルイス
林 武、山上元孝訳 |
初版1967年
◆四六判◆224頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
みすず書房 |
アラビア半島の遊牧民社会から、いかにして中世イスラーム帝国の栄華が生まれて、滅び、現代に至るか。20世紀のアラブをめぐる現象の起源を解く。
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43 |
女性の権利と擁護 |
メアリ・ウルストンクラーフト
白井堯子訳 |
初版1980年
◆四六判◆418頁 |
予価5,040円
(本体4,800円) |
未來社 |
18世紀に女性の経済的・精神的地位の自立を主張し、女性解放思想の出発点として不滅の地位を占める名著の完訳。
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44 |
野田泉光院 |
宮本常一 |
初版1980年
◆四六判◆288頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
未來社 |
曾良の「奥の細道随行日記」と日向砂土原の山伏、野田泉光院の六年におよぶ廻国の記録「日本九峰修行日記」を通して江戸時代の旅の有様を読む。
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45 |
稲を選んだ日本人 |
坪井洋文 |
初版1982年
◆四六判◆236頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
未來社 |
日本文化の歴史を稲作民と畑作民の異集団文化の接触過程として捉え、その対立・抗争・同化・吸収の諸相を追いながら民俗的世界の構図を解明する。
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46 |
マキアヴェッリ |
スキナー
塚田富治訳 |
初版1991年
◆四六判◆184頁 |
予価2,730円
(本体2,600円) |
未來社 |
イタリア・ルネサンス期の巨人政治家の独創的な思想と人間について、歴史家スキナーが新たな視点から書き下ろした明快なマキアヴェッリの入門書。
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心理・教育 |
47 |
ジャック・ラカン フロイトの技法論(上・下) |
ジャック‐アラン・ミレール編
小出浩之ほか訳 |
初版1991年
◆A5判◆上274、下224頁 |
予価上4,515円(本体4,300円)、
下3,990円(本体3,800円) |
岩波書店 |
フロイトが発見した「無意識」の従来解釈を根源的に批判し、精神分析に革新的な地平を切り拓いたラカン。その最初の「講義」録。
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48 |
ユダヤ神秘主義とフロイド |
デイヴィド・バカン
岸田 秀、久米 博、富田達彦訳 |
初版1976年
◆四六判◆360頁 |
予価3,990円
(本体3,800円) |
紀伊國屋書店 |
人間の両性性の概念、夢診断の技法、象徴の解釈……フロイド理論の多くの側面がユダヤの神秘主義思想と深くつながっていることを明らかにする。
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49 |
希望の心理学 そのパラドキシカルアプローチ |
P.ワツラウィック
長谷川啓三訳 |
初版1987年
◆四六判◆160頁 |
予価2,100円
(本体2,000円) |
法政大学出版局 |
比喩、ジョーク、風刺を駆使して自ら意図的に不幸になる秘訣を徹底的に教える。独特なパラドクスに盛られた不安な現代人に贈る実践的処方。
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文学・芸術 |
50 |
焔の文学[完本] |
モーリス・ブランショ
重信常喜、橋口守人訳 |
初版1997年
◆四六判◆464頁 |
予価4,830円
(本体4,600円) |
紀伊國屋書店 |
無と有、沈黙と言葉、生と死……。揺れ動く作家の魂を文学の〈焔〉のなかにこそ見出そうとする、フランス批評の孤峰ブランショの珠玉の評論集。
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51 |
絶望のきわみで |
E.M.シオラン
金井 裕訳 |
初版1991年
◆四六判◆200頁 |
予価2,520円
(本体2,400円) |
紀伊國屋書店 |
1933年、「ある内的大激変」に襲われた、当時22歳のシオランが脱出口として見出したのは「書くこと」だった。孤高の思想家が誕生した瞬間の記録。
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52 |
生誕の災厄 |
E.Mシオラン
出口裕弘訳 |
初版1976年
◆四六判◆288頁 |
予価3,150円
(本体3,000円) |
紀伊國屋書店 |
アフォリズムとは暖のとれない火だと自らを皮肉るシオランによる、内的哄笑を誘うユーモアと痛烈なシニシズム。痛覚で書かれた、痛覚で読むべき本。
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53 |
バルトークの音楽と生涯 |
ハルセー・スティーヴンス
志田勝次郎、宇山直亮、飯田正紀訳 |
初版1961年
◆A5判◆448頁 |
予価4,830円
(本体4,600円) |
紀伊國屋書店 |
20世紀最大の音楽家として世界的な評価を受けるバルトークの生涯と芸術を、多くの文献と未刊資料を駆使して解明した、バルトーク研究の決定版。
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54 |
映画はこのように撮られた |
ドミニック・ヴィラン
梅本洋一訳 |
初版1992年
◆四六判◆240頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
勁草書房 |
数々の傑作映画の魅力を撮影技術の側面から解き明かす。現場の技術と映像論を取り結んだ稀少な快著。
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55 |
映画にとって音とはなにか |
ミシェル・シオン
川竹英克、J.ピノン訳 |
初版1993年
◆四六判◆336頁 |
予価3,570円
(本体3,400円) |
勁草書房 |
さまざまな傑作映画の魅力を、音に対する認識論と、音響技術に関する方法論から解き明かした正に画期的な試みの書。
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56 |
佛蘭西文學(上・下) |
辰野 隆 |
初版上1950年、下1951年
◆A5判◆上544、下380頁 |
予価上7,875円(本体7,500円)、
下6,510円(本体6,200円) |
白水社 |
辰野隆の評論・随想を集大成。談笑の間につきぬ文学の楽しさを語り、そのエスプリはフランス文学の精髄を描いて余すところがない。
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57 |
ドストエフスキーの世界観 |
ベルジャーエフ
斎藤栄治訳 |
初版1978年
◆四六判◆293頁 |
予価3,675円
(本体3,500円) |
白水社 |
ドストエフスキーの世界の中心は自由の理念である。自由のなかにおかれた人間の運命を追究した、炎の如きデュオニソス的世界の秘密を解明した書。
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58 |
フランス音楽史 |
ノルベール・デュフルク
遠山一行、平島正郎、戸口幸策訳 |
初版1972年
◆A5判◆618頁 |
予価9,975円
(本体9,500円) |
白水社 |
近隣諸国のさまざまな要素を吸収しながら独自の流れを形成したフランス音楽の全貌を紹介した大著。中世から現代にいたるその多層的構造を究明する。
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59 |
モーツァルトのドン・ジュアン |
P.J.ジューヴ
高橋英郎訳 |
初版1970年
◆四六判◆290頁 |
予価4,725円
(本体4,500円) |
白水社 |
フランスの詩人による評論。小林秀雄『モオツアルト』に影響を与えた「モーツァルトの現実の偉大さ」と、『ドン・ジョヴァンニ』の詳細な分析から成る。
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60 |
バッハ(上・中・下) |
アルベルト・シュヴァイツァー
浅井真男、内垣啓一、杉山 好訳 |
初版1983、1995年
◆四六判◆上427、中418、下400頁 |
予価5,250円
(本体5,000円) |
白水社 |
シュヴァイツァーの演奏家としてのしなやかで精緻な、独創的なバッハ解釈と卓越した芸術観が語られる、バッハ評伝史上の古典的名著。
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61 |
ジャズ・イズ |
ナット・ヘントフ
志村正雄訳 |
初版1982、1991年
◆四六判◆281頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
白水社 |
デューク・エリントンからマイルス、コルトレーンまで、11人のジャズメンのスリルと意外性に満ちたエピソードがジャズとは何かを教えてくれる。
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62 |
前衛映画理論と前衛芸術 |
飯島 正 |
初版1970年
◆A5判◆790頁 |
予価9,975円
(本体9,500円) |
白水社 |
1920年代の無声映画の前衛的な映画理論は今日なお斬新な現代性を持ち続けている。映画の本質についての鮮明な示唆を与える大著。
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63 |
ヒューマニズムの芸術 |
ケネス・クラーク
岡田温司訳 |
初版1987年
◆B5変型◆198頁 |
予価6,090円
(本体5,800円) |
白水社 |
示唆に富む初期ルネサンス芸術論。五人の巨匠の輝かしい独創性、ルネサンス文化全体へ及ぼした貢献、現代の芸術運動に与えた影響を明快に描き出す。
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64 |
宮沢賢治の世界 |
谷川徹三 |
初版1963年
◆四六判◆280頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
法政大学出版局 |
芸術と実践、信仰と科学を精神と生活の中に宿し、相互の否定と統合をくりかえす中から生み出された賢治文学を、終始一貫して哲学的に追求したユニークな賢治論。
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65 |
芸術と真実 美術史の理論と方法のために |
ハンス・ゼードルマイア
島本 融訳 |
初版1983年
◆A5判◆440頁 |
予価8,820円
(本体8,400円) |
みすず書房 |
美術史におけるウィーン学派を継ぐ方法論。フェルメールの「画術の栄光」などを素材に、解釈、真実、時間について、分析の手法を批判的に考察する。
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66 |
モダン・デザインの展開 モリスからグロピウスまで |
ニコラス・ペヴスナー
白石博三訳 |
初版1957年
◆A5判◆258頁 |
予価4,515円
(本体4,300円) |
みすず書房 |
1850年代のウィリアム・モリスから、20世紀前半のグロピウス等のバウハウスへといたる過程を、絵画や建築の動向を交えて描く。近代デザイン史の古典。
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67 |
映画女優 若尾文子 |
四方田犬彦、斉藤綾子編著 |
初版2003年
◆四六判◆352頁 |
予価3,780円
(本体3,600円) |
みすず書房 |
『妻は告白する』の彩子、『赤い天使』のさくら――愛をつうじて自己実現をするヒロインたち。戦後日本映画を代表する女優の、今日性を論じつくす。
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68 |
日本浪漫派批判序説 |
橋川文三 |
初版1960年
◆四六判◆384頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
未來社 |
日本ロマン派のエートスと思想を内在的に批判・検討しつつ、独自の思想的世界を構築したエッセイに新たに13の論文を増補した決定版。
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69 |
ディートリッヒ自伝 |
マレーネ・ディートリッヒ
石井栄子、中島弘子、伊藤容子訳 |
初版1990年
◆四六判◆350頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
未來社 |
不朽の名画「モロッコ」を残し〈百万ドルの脚線美〉で世界中の映画ファンを魅了し続けた世紀の女優の知性あふれる本格的自伝。
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70 |
ブリューゲルの「子どもの遊戯」 |
森 洋子 |
初版1989年
◆A5判◆478頁 |
予価7875円
(本体7500円) |
未來社 |
ブリューゲルの一枚の絵から社会的・民俗学的・宗教的意味を析出し、あわせて西欧子ども観の通説を破った労作。1989年度サントリー学芸賞受賞。
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法律・経済・政治 |
71 |
天安門の渦潮 資料と解説 中国民主化運動 |
加々美光行編、村田雄二郎監訳 |
初版1990年
◆四六判◆332頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
岩波書店 |
天安門事件にいたる民主化運動の軌跡を歴史的に追跡。さまざまな生の声を採録し、分析を加え、運動の意義を問う。
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72 |
法の修練 |
L.A.デニング
内田力蔵訳 |
初版1993年
◆A5判◆648頁 |
予価15,750円
(本体15,000円) |
東京大学出版会 |
裁判の中で大胆な判例法の修正を実践してきたデニング卿が、自身の判決を広範に引きながら、法解釈論の真髄を説く。
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73 |
ラートブルフ著作集6 イギリス法の精神 |
ラートブルフ
林 深山、長尾龍一ほか訳 |
初版1967年
◆A5判◆202頁 |
予価4,200円
(本体4,000円) |
東京大学出版会 |
大陸法学者としての視点からイギリス法を考察した論文「イギリス法の精神」をはじめ、「事物の本性」「国際関係における正義と衡平」などを収録。
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74 |
ラートブルフ著作集7 一法律家の生涯 |
ラートブルフ
菊池栄一、宮沢浩一訳 |
初版1963年
◆A5判◆408頁 |
予価4,725円
(本体4,500円) |
東京大学出版会 |
近代刑法学の父といわれるA・フォイエルバハの一生を描く。トーマス・マンの絶賛を受けたドイツ伝記文学の傑作。
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75 |
ドラッカー |
三戸 公 |
初版1971年
◆四六判◆264頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
未來社 |
ドラッカーを徹底的に読み込み、組織と人間の問題を飽くなく追及した著者の現代批判と人間探求を規範・現状分析・政策のなかで展開した野心作。
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76 |
明治政治思想史研究 |
石田 雄 |
初版1954年
◆A5判◆398頁 |
予価6,090円
(本体5,800円) |
未來社 |
天皇制国家の支配体制をその基本的特質・「家族国家」観の展開過程・イデオロギー構造・政治的機能を分析・究明して明治日本のナショナリズムを解明。
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77 |
危機における人間と学問 |
折原 浩 |
初版1969年
◆四六判◆452頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
未來社 |
マージナル・マン概念の凋琢と、その視点からのウェーバー読解。時代の境界領域で追及される学問の意義と知識人の役割について鋭く迫る。
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自然科学・医学 |
78 |
X線からクォークまで 20世紀の物理学者たち |
エミリオ・セグレ
久保亮五、矢崎裕二訳 |
初版1982年
◆A5判◆472頁 |
予価8,190円
(本体7,800円) |
みすず書房 |
レントゲン、アインシュタイン、ボーア、ハイゼンベルク、フェルミ… ノーベル物理学賞受賞者が描く、自身の見聞も盛り込んだ異色の物理学者列伝。
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79 |
古典物理学を創った人々 ガリレオからマクスウェルまで |
エミリオ・セグレ
久保亮五、矢崎裕二訳 |
初版1992年
◆A5判◆424頁 |
予価6,720円
(本体6,400円) |
みすず書房 |
『X線からクォークまで』の姉妹篇。ガリレオ、ニュートン、ファラデー、マクスウェル、ボルツマン… 古典物理学の形成の歩みをたどった年代記。
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