商品詳細
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【特集1】台湾という問い
高市首相の答弁を機に、「台湾有事」への関心が強まっている。だが、このテーマは突如浮上したものではない。長く日米中外交の水脈の底で、蠢きつづけてきた問題である。
これを単なる外交の駆け引きの文脈だけで語ってしまえば、本質から遠ざかる。当の台湾の声に、私たちはどれほど耳を傾けてきただろう。
かつて植民地支配し、戦後は中国との国交正常化の過程で断交にいたった日本という当事者に、いま求められる姿勢とは何か。
【特集2】否定論に傾く人々
「外国人差別なんて 」「南京事件はなかった」「気候変動はでっちあげ」「ワクチンは生物兵器だ」……
実際の出来事をないものとみなす風潮は多くの人を惹きつけ、世界中で猛威を振るい、政策に影響を及ぼすに至っている。
気候変動も差別も、苦しめられるのは弱い立場にある人にほかならない。そして、その主張に反論するだけでは否定論の拡大は止められない。
現実を否定しようとする力に、私たちはどう抗いうるのか。
■特集1 台湾という問い
講演録 内なる帝国主義の克服に向けて──台湾海峡有事をめぐる断想 駒込武(京都大学)
「日本時代」を理解すること──ある台湾人家族の記憶から 洪郁如(一橋大学)
東アジアのなかの台湾を考える座標軸 川島真(東京大学)
「沖縄へ返せ」と「台湾へ返せ」──平和への思いのズレを一緒に考える ファン・ユーシャン(資料館職員)
足元を確認しながら深い霧をかきわけて進む──台湾映画『大濛』 栖来ひかり(文筆家)
「対立か友好か」を超えて──日中関係のリアリティ 吉岡桂子(朝日新聞)
安全保障から消失した憲法論──苦しみを負う身体の視点から 青井未帆(学習院大学)
「世代間対立」を読む 遠藤晶久(早稲田大学)
村山から高市へ──冷戦後三〇年、日本政治の現在地 宮城大蔵(中央大学)
「アメリカ第一」のウクライナ和平──大国主導で進む「戦後」新秩序形成 佐藤親賢(ジャーナリスト)
香港・大埔大火災──一国二制度下の災害ガバナンス危機 林宗弘(台湾・中央研究院社会学研究所)
イミン、イミグレ、イミグランツ 第2回 ふたつの聖ジョージ旗 ブレイディみかこ(ライター)
脳力のレッスン(283) 〈特別篇〉新しい「政治の季節」への予感(後篇) 寺島実郎
世界の潮
普天間返還合意三〇年、辺野古移設問題のいま 大野亨恭(沖縄タイムス)
再審法改正──見失われつつある原点 葛野尋之(青山学院大学)
■特集2 否定論に傾く人々
科学否定論の本当の標的 松村一志(大阪大学)
歴史否定論は歴史学では扱えない 武井彩佳(学習院女子大学)
ワクチンの「悪い噂」──ジャーナリズムになしうること 須田桃子(科学ジャーナリスト)
「気候変動は起きていない」を支える物語──〈人新世的不安定〉を生きる 大倉茂(東京農工大学)
新しい否定論の時代──「被害者と加害者の転倒」がもたらす世界 明戸隆浩(大阪公立大学)
〈スケッチ〉垢まみれの言葉を洗う 齋藤陽道(写真家、文筆家)
〈夜店〉医療費の「かたち」とリスクの分かち合い──公的保険が支えるもの 井深陽子(慶應義塾大学)
非人間とのレッスン 第2回 想像的に他種になる ドミニク・チェン(早稲田大学)
共同親権と家庭内暴力──フランスの実態 柳下雄太(ライター)
シリーズ ストーカー対策最前線──法改正の裏側に 内澤旬子(文筆家)
人身取引とはなにか──被害と自己責任の間で 佐々木綾子(千葉大学)
「野蛮な時代」を生き延びて──「在日留学生捏造スパイ事件」半世紀の旅 中村一成(ジャーナリスト)
この社会の社会学 第12回 外見が「資本」となる社会で 西倉実季(東京理科大学)
親愛なる身体へ 第6回 ブルーボーイ事件と手術の神話 李琴峰(作家)
解放的身振りと穏当さの勧め──没後五年を経てデヴィッド・グレーバーの遺産を振り返る 片岡大右(批評家)
本との出会い
自由な読書、読書の自由 第2回 文字で読まなくたっていい バーンズ亀山静子(ニューヨーク州認定スクールサイコロジスト)
祖父母たちが住んだ島──山田淳子『わたしの百人の祖父母たち』 滝口悠生(小説家)
読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 白石正明(編集者)
言葉と言葉のかくれんぼ 第22回 旅のおかげ 斎藤真理子(翻訳家)
〈連載〉
隣のジャーナリズム 「日本女性記者協会」ができるまで 小坂佳子(日本女性記者協会理事)
アジアとアメリカのあいだ 第13回 二つの海をつないだ小国の運命 望月優大(ライター)
午前1時のメディアタイムズ 第11回 ニック・フエンテスと双頭の蛇 若林 恵(編集者/黒鳥社)
あたふたと身支度 第16回 あたふたと振袖 高橋純子(朝日新聞)
片山善博の「日本を診る」(195) 斎藤「反軍演説」復活から今後の議事録のあり方を問う 片山善博(大正大学)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第342回(25・11~12) 編集部
記憶をもった鏡 橋健太郎『A RED HAT』 戸田昌子(写真史家)
岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人)
アムネスティ通信
読者談話室
編集後記
表紙画 土屋未久(表紙 青々と 2025、裏表紙 在る 2025)
キャラクター・扉絵 西村ツチカ
アートディレクション 須田杏菜
本文デザイン 大原由衣+都井美穂子+國分陽
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