角川ソフィア文庫

最終講義 挑戦の果て

桑原武夫貝塚茂樹清水幾太郎遠山啓芦原義信家永三郎

KADOKAWA

発売:2024/05/24

発行形態:書籍

ファイル:EPUBリフロー形式/7.4MB

ポイント:12pt

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商品詳細

日本を代表する「知の巨人」たち、その学問の総決算ともいえる最終講義を精選したアンソロジー。「挑戦の果て」篇では、学問シーンを牽引してきた学者たちの研究人生を、感慨とともに振り返った講義を収録。冒頭に各講義の要約を付し、難解な講義も概要をつかみやすくした。推薦・松岡正剛

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著者情報

桑原武夫[クワバラタケオ]
フランス文学者、評論家。1904年(明治37)福井県生まれ。京都帝国大学文学部仏文科卒業。アランやスタンダールの研究・翻訳で知られる一方、46年「第二芸術論」で俳壇・歌壇に論争を巻き起こすなど、戦後近代主義のオピニオンリーダーとして大きな役割を果たす。東北大学助教授を経て、48年より京都大学人文科学研究所教授(のち所長)。『ルソー研究』(第五回毎日出版文化賞)、『フランス革命の研究』等、学際的共同研究を積極的に推進し、多数の若手研究者を育成した。88年(昭和63)没

貝塚茂樹[カイズカシゲキ]
中国史学者。1904年(明治37)東京生まれ。地質・地理学者の小川琢治を父に、工学者の小川芳樹を兄に、物理学者の湯川秀樹と中国文学者の小川環樹を弟にもつ。京都帝国大学文学部東洋史学科卒業後、32年東方文化学院京都研究所(現・京都大学人文科学研究所)に入所。甲骨文字、金石文の研究等に大きな業績を残し、中国史の幅広い実証的研究で知られた。京都大学人文科学研究所教授、同所長を歴任。74年勲二等瑞宝章受章。76年文化功労者顕彰。84年文化勲章受章。87年(昭和62)没

清水幾太郎[シミズイクタロウ]
社会学者。1907年(明治40)東京生まれ。東京帝国大学文学部社会学科卒業。卒業後は同大学助手、読売新聞社論説委員、陸軍報道班員等を経て、第二次世界大戦後の46年「二十世紀研究所」を設立・主宰。積極的な言論活動を展開した。サンフランシスコ講和条約では全面講和を主張、基地闘争や六〇年安保闘争ではリーダーとして論陣を張った。しかし安保以後、左翼陣営を離れ「現代思想研究会」を発足。マルクス主義を批判するなど、その思想転換が論議を呼ぶ。さらには戦後民主主義そのものへの批判とともに、晩年にかけては、民族や国家への回帰を求めて旺盛な研究・執筆活動を続けた。88年(昭和63)没

遠山啓[トオヤマヒラク]
数学者、教育家。1909年(明治42)熊本県生まれ。東京帝国大学理学部数学科に入学するも退学し、のち東北帝国大学理学部数学科卒業。海軍教授を経て49年東京工業大学教授。代数関数の非アベール的理論で評価を得る。第二次世界大戦後、数学教育に関心を持ち、生活単元学習を批判。51年に民間教育団体「数学教育協議会」を組織し、長く委員長をつとめる。「水道方式」「量の理論」等、実践に裏付けられた理論と方法を考案・提唱し、教育現場に大きな影響を与えた。また73年教育雑誌「ひと」を創刊、戦後教育を批判する立場から市民教育活動を進めた。1979年(昭和54)没

芦原義信[アシハラヨシノブ]
建築家。1918年(大正7)東京生まれ。東京帝国大学工学部建築学科卒業後、ハーバード大学大学院に留学。56年芦原義信建築設計研究所(後の芦原建築設計研究所)を設立。空間構成を生かした明快かつ堅実な作品で高い評価を得た。建築作品は、中央公論ビル(60年日本建築学会賞)、モントリオール万国博覧会日本館(68年芸術選奨文部大臣賞)、駒沢公園体育館・管制塔(64年日本建築学会特別賞)、国立歴史民俗博物館(84年日本芸術院賞)、銀座ソニービル、東京芸術劇場など多数。2003年(平成15)没

家永三郎[イエナガサブロウ]
日本史学者。ー九一三年(大正二)愛知県生まれ。東京帝国大学国史学科卒業。旧制新潟高等学校教授、東京高等師範字校教授、東京教育大学文学部教授、中央大学法学部教授等を歴任。二〇〇二年(平成一四)没

猪木正道[イノキマサミチ]
政治学者。一九一四年(大正三)京都府生まれ。三七年東京帝国大学経済学部卒業。三菱経済研究所を経て、四九年京都大学法学部助教授、同教授。七〇年防衛大学校校長、八〇年青山学院大教授等を歴任。七八年より平和・安全保障研究所理事長(初代)も務め、日本の安全保障政策の研究を進めた。八一年紫綬褒章、八六年勲一等瑞宝章受章。二〇〇一年文化功労者顕彰一二年(平成二四)没

梅棹忠夫[ウメサダタダオ]
民族学者、比較文明学者。一九二〇年(大正九)京都市生まれ。四三年京都帝国大学理学部卒業。理学博士。大阪市立大学理工学部助教授、京都大学人文科学研究所助教授、同大学教授。国立民族学博物館の創設に尽力し、七四年から九三年まで同館初代館長をつとめたのち顧問、名誉教授。京都大学名誉教授。八七年度朝日賞、九一年文化功労者、九四年文化勲章等をうける。二〇ー〇年(平成ニニ)没

江藤淳[エトウジュン]
文芸評論家。ー九三二年(昭和七)東京生まれ。本名、江頭淳夫。慶應義塾大学英文科卒業。大学在学中に『夏目漱石』で文壇にデビュー、新鋭の批評家として一躍脚光を浴びる。東京工業大学教授、慶應義塾大学教授、大正大学教授、日本文藝家協会理事長等を歴任。また、日本文学大賞、文學界新人賞、群像新人文学賞、文藝賞、三島由紀夫賞などの選考委員を務めた。七六年第三二回日本芸術院賞、九七年正論大賞受賞。九九年(平成一一)没

木田元[キダゲン]
哲学者。一九二八年(昭和三)山形県生まれ。海軍兵学校、山形県立農林専門学校(現山形大学農学部)を経て、五〇年東北大学文学部哲学科入学。卒業後、同大学大学院哲学科特別研究生課程に進学・修了。東北大学文学部助手を経て、六〇年中央大学文学部哲学科専任講師。助教授の後、七二年より同大学文学部哲学科教授(九九年退官)。二〇一四年(平成二六)没

加藤周一[カトウシュウイチ]
批評家、医学博士。一九一九年(大正八)東京生まれ。東京帝国大学医学部にて血液学専攻。上智大学教授、立命館大学国際関係学部客員教授、立命館大学国際平和ミュージアム館長等を歴任するほか、カナダ、ドイツ、アメリカ、イギリス、イタリア等の大学でも教鞭をとった。九三年度朝日賞受賞。二〇〇〇年レジオン・ド・ヌール勲章受章。〇八年(平成二〇)没

中嶋嶺雄[ナカジマミネオ]
政治学者(現代中国政治)。一九三六年(昭和一一)長野県松本市生まれ。東京外国語大学中国語科卒業後、東京大学大学院社会学研究科国際関係論修士・博士課程修了。六九年から一年間、外務省特別研究員として香港へ留学。東京外国語大学学長、アジア太平洋大学交流機構(UMAP)初代国際事務総長、国際教養大学学長(初代)等を歴任。中国・台湾等についての評論活動で第一九回正論大賞受賞。二〇一三年(平成二五)没

日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
医師。一九一一年(明治四四)山口県生まれ。京都帝国大学医学部卒業。四一年聖路加国際病院の内科医となって以降、聖路加看護大学(現・聖路加国際大学)学長、聖路加国際病院院長、国際基督教大学教授、国際内科学会会長、一般財団法人ライフ・プランニング・センター理事長等を歴任。九八年東京都名誉都民、九九年文化功労者顕彰。二〇〇五年文化勲章受章。二〇一七年(平成二九)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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