音と脳 ― あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚

クラウス,ニーナ伊藤陽子柏野牧夫

紀伊國屋書店

発売:2024/02/29

発行形態:書籍

ファイル:EPUBリフロー形式/15.7MB

ポイント:24pt

¥2,640( 本体 ¥2,400 )

商品詳細

「聞いた音がどのように私たちを形作るのかについての、 最も美しく、刺激的で、啓発的な本のひとつ。永遠に読んでいたかった」
――メアリアン・ウルフ(『プルーストとイカ――読書は脳をどのように変えるのか?』著者)

言葉、音楽、都市の騒音、大自然の静寂、愛する人の声。聴覚は常にオンになっていて、私たちは音から逃げることはできない。人はみな生まれた時から、音と意味を結びつける経験を幾度となく重ね、音と脳の協調関係――独自の《サウンドマインド》――を磨き上げている。
言語障害、自閉症、難聴、バイリンガル、加齢や脳震盪、音楽療法……聞くことは、感じ、考え、動くことにどう影響するのだろうか? 音の持つ力と可能性を説く、聴覚神経科学のトップサイエンティストの集大成。ルネ・フレミング、ミッキー・ハート、ザキール・フセインら世界的ミュージシャンも絶賛!

2022年 米国出版協会 専門学術出版賞(生物医学)、ノーチラス・ブック・アワード金賞(科学・宇宙)受賞作。

《トピック》
音楽家の脳/音のリズムと脳のリズム/リズムと社会化/音と「読む脳」/自閉症/言語障害に性差はあるか?/音楽療法/バイリンガルの脳/貧困と言語環境/鳥のさえずりは言語か、音楽か?/「安全な」騒音の影響/聴覚の老化を食い止める/スポーツにおける脳震盪 ほか

序章 サウンドマインド――音と脳の協調関係
過小評価されている音と聴力/音は私たちを世界と結びつける/「聞く脳」に含まれる感覚・運動・思考・感情/「聞く脳」は経験によって形作られる/境界はない/サウンドマインド

第Ⅰ部 音の働き

第1章 頭の外の信号
音を構成する要素/ピッチ/音色/時間(タイミング)/その他の音要素/頭の外と中の信号(シグナル)を用いて音要素の処理を見る

第2章 頭の中の信号
頭の外の要素、中の要素/上りと下り/上りの旅――求心性/下りの旅――遠心性

第3章 学習――頭の外の信号が頭の中の信号に変わるとき
地図/フクロウの話/「聞く脳」における学習/私たちは注意を払うものを学習する/私たちは関心があるものを学ぶ/意識的な処理から無意識的な処理へ

第4章 聴く脳――探究
頭の中の信号を頭の外から測定する/音の変化に気づく――ステップ1/音の要素を処理する――ステップ2/聴く脳を聴く――芸術と科学/経験は音の処理を変える/聴覚処理のスナップ写真と中心地(ハブ)

第Ⅱ部 音は私たちを形作る
第5章 音楽はジャックポット――感覚・思考・運動・感情の大当たり
音楽家の脳/音楽は、感覚・運動・感情・思考の脳とかかわる/音楽を医療に取り入れる

第6章 頭の中のリズム、頭の外のリズム
速いリズム、遅いリズム/リズムは私たちの中にある/リズム知能/脳のリズム/リズムは言語にも聴くことにもかかわる/リズムと発声学習/リズムと動き/リズムと社会化/健康のためのリズム/章の結びに

第7章 言語のルーツは音
音と「読む脳」/オールマイティな「da」/サウンドマインドによって未来の読む能力を予測する/クリアな音を耳に届ける/言葉の 奪/自閉症/言語に困難を抱える脳の利点/言語障害に性差はあるか/音で言語能力を向上させる

第8章 音楽と言語の協調関係
音楽と言語とのかかわり/読字と音楽家の脳/聴覚の情景分析――騒音下での話の聞き取りと音楽家の脳/音楽による神経教育学/自然な場面における音楽/音楽家になるのか、音楽家に生まれつくのか?/音楽教育がもたらすもの/教育と音楽/サウンドマインドの観点から見た音楽教育

第9章 バイリンガル脳
サウンドマインドはどのように言語に同調するのか/バイリンガルの脳≠モノリンガルの脳の二つ分/悪い面――バイリンガルは何を手放すのか?/良い面――バイリンガルにはどのような利点があるか?

第10章 鳥の歌
歌う鳥、歌わない鳥/鳥はどのようにして歌うのか?/鳥の歌は「言語」か?/鳥の歌は「音楽」か?/発声学習/性差とさえずり

第11章 騒音――大騒ぎしないで、脳が壊れるから
「騒音」とは何か?/「危険な」騒音がもたらす生物学的影響――耳に与える損傷/「安全な」騒音がもたらす生物学的影響――脳に与える損傷/頭の中の騒音/環境の騒音が生物にもたらす影響/騒音について何ができるだろうか?

第12章 加齢とサウンドマインド
加齢する「聞く脳」のしるし/聴覚の老化を食い止める/加齢を受け容れる

第13章 音と脳の健康――アスリートと脳震盪にスポットライトを当てて
スポーツの良い面――アスリートのサウンドマインド/スポーツの悪い面――脳震盪/音による脳の評価――歴史を手短に/脳震盪と「聞く脳」/大切なこと

第14章 私たちの音が作る過去、現在、未来
音はいたるところにある――思いもよらない場所にさえも/メタファーの言葉/音は私たちを生きた世界と結びつける/文脈とサウンドマインド/私たちの「音の個性」/サウンドマインドは音の未来のための選択をする

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著者情報

クラウス,ニーナ[クラウス,ニーナ] [Kraus,Nina]
Ph.D.神経科学者。ノースウェスタン大学コミュニケーション科学・障害学部教授。ピアニストの母の影響で幼少期から音楽に親しむ。成人の神経系が学習後に再編成される可能性を最初に示した研究者の一人。30年にわたり音処理の生物学的基礎についての先駆的な研究を行ない、世界で上位1%とされるResearch.comベストサイエンティストの神経科学分野にランクインしている

柏野牧夫[カシノマキオ]
日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所柏野多様脳特別研究室長。NTTフェロー。人間の認知や行動の多様性について、脳・身体・環境の相互作用の観点から研究。2016年に「多様な環境での柔軟な知覚を支える人間の聴覚機構の研究」で文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞

伊藤陽子[イトウヨウコ]
翻訳家。東京女子大学文理学部心理学科卒。翻訳を柴田裕之氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)