商品詳細日本社会に対する「警告の書」。
公安調査庁は警察や防衛省の情報機関と比べて、ヒトもカネも乏しく、武器すら持たない。そんな最小・最弱の組織に入庁してしまったマンガオタク青年の梶壮太が、ある日のジョギング中、偶然目にした看板から国際諜報戦線に足を踏み入れることに。“ミス・ロレンス”こと西海帆稀とともに、神戸に暗躍する謎のウクライナ人を追跡する――
〈インテリジェンスにあまりに無頓着だった日本社会に対する「警告の書」として本書を読むべきだろう〉――ジャーナリスト・後藤謙次氏(解説)
【「ウルトラ・ダラー」シリーズ・スピンオフ】
※この作品は単行本版『鳴かずのカッコウ』として配信されていた作品の文庫本版です。
著者情報手嶋龍一[テシマリュウイチ]
作家・外交ジャーナリスト。NHKワシントン支局長として2001年の9・11テロに遭遇し、十一日間の二十四時間連続中継を担当。独立後に上梓したインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』『スギハラ・サバイバル』がベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)