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『碧巖録』『従容録』と並び禅宗で尊重されてきた『無門関』。南宋の臨済宗僧・無門慧開が優れた公案48章を選び、それに評唱(批評)と頌(漢詩)をつけたものである。「犬に仏性があるか」をたずね、最難関の公案として名高い「趙州狗子」、「いま、自分がなすべきことに力を尽くしなさい」と説く「趙州洗鉢」、「善悪を考えず、あるがままに見なさい」と説く「不思善惡」など、至高の禅語録をわかりやすく口語訳。原文と訓読文付き。中村元の解説を加えた決定版。
著者情報
魚返善雄[オガエリヨシオ]
1910(明治43)年生まれ。大分県出身。言語学者、中国文学者。上海の東亜同文書院に学ぶ。日華学会理事を務める。NHKで北京語放送を担当。39年より東京帝国大学文学部講師を27年間務めた。戦時中には東京高等師範学校、戦後は東洋大学、駒沢大学等の教授を歴任した。66年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)