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芥川賞受賞後、苦しみながら構想した大長編『石の聲』。没後発表され、単行本として刊行された第一章、その後新たに見つかった第二章と第三章の一部、『石の聲』執筆の苦心と意気込みが伝わる編集者への書簡、作家になる前に綴った胸を打つエッセイ、作家からの追悼文を収録した、オリジナル決定版。
著者情報
李良枝[イヤンジ]
1955・3・15~1992・5・22。作家。山梨県生まれ。1964年、両親の日本帰化により日本国籍を持つことになる。早稲田大学中退、韓国・ソウル大学国語国文学科卒業、韓国・梨花女子大学舞踊学科大学院修士課程修了。82年「ナビ・タリョン」(嘆きの蝶)を「群像」11月号に発表し、作家デビュー、同作で芥川賞候補となる。88年発表の「由熙」で第百回芥川賞を受賞。92年5月22日、急性心筋炎のため逝去。享年37(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)