商品詳細北朝鮮の市井の人々が描かれた文学を読む。
北朝鮮の市井の人々を描いた作品。
1988年に北朝鮮で刊行され、後に韓国で出版。さらにフランス、アメリカでも翻訳出版された。
アメリカの「ライブラリー・ジャーナル」で、2020年のBest Books翻訳文学部門の10冊に選出。
離婚を望む歌手である妻と、寡黙な技術者の夫。そして、その離婚の審議に当たる判事と、野菜の研究者として生きる妻。二組の夫婦の姿を軸に、地方都市の情景や、そこに生きる人々の心情を描く。
「北朝鮮の人が読む北朝鮮の文学とは何か?
1988年に出版されたペク・ナムリョンの小説『友』は、“北朝鮮”という言葉から思い浮かべるロケット弾や軍事パレードではなく、日常を呈している。〈中略〉
小説は、投機的なニュースよりも恒久的な事実を提供するかもしれない」
――― New York Times Book Reviewより
著者情報ペクナムリョン[ペクナムリョン]
白南龍。1949年咸鏡南道咸興市生まれ。工場労働者を経て金日成総合大学で文学について学ぶ。1987年から4.15文学創作団に召喚されて以降、『東海千里』(1996)、『復興』(2020)など最高指導者一族の業績を描いた実話長編小説を発表
和田とも美[ワダトモミ]
富山大学人文学部准教授。東京外国語大学外国語学部卒、同大学院博士前期課程修了。ソウル大学大学院博士課程留学。文部省アジア諸国等派遣留学生。ソウル大学博士学位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)