商品詳細
新型コロナウイルス感染症が世界中で大流行し、医療現場の最前線で、命がけで日夜奮闘する医療従事者に、感謝の念を新たにした2020年。それは奇しくも、フローレンス・ナイチンゲールの生誕200年の佳節であった。
長年フローレンス・ナイチンゲールを研究する著者は、英国、イタリア、ドイツなど、彼女の足跡が残る地を何度も辿り、フローレンス・ナイチンゲールとの尽きない対話を重ねてきた。
全盲になったフローレンス・ナイチンゲール(81歳)は「眼が見えなくても私にはまだ、聞く耳がある、話す口がある」そう言って、命が燃え尽きるその瞬間まで、世界中の人に「励ましの手紙」を送り続けた。
努力と強い信念で社会に挑戦し続けたフローレンス・ナイチンゲールの看護観、教育観は、誰人の生命も平等で、かけがえのない価値を持っていることを伝える。生命の尊厳を探求し続けたフローレンス・ナイチンゲールの生涯からは、私たちが今後の生き方を考える上で、多くの示唆を得られるであろう。
(※本書は2020/12/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
著者情報
川北敬子[カワキタケイコ]
岡山県に生まれる。岡山大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)。現在は、社会福祉法人旭川荘旭川荘総合研究所ナイチンゲール看護研究・研修センターセンター長。産業保健師を経て、看護教育に携わる。高等学校、大学、医療福祉専門学校学校長を経て、2017年より現職。講義、教育セミナー「フローレンス・ナイチンゲールの生き方・哲学」の講演・執筆活動と「フローレンス・ナイチンゲールの偉業の背景を辿った軌跡」などの研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)