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奇蹟によってカトリックに回心したフリーメーソン会員のアンティムと、幽閉されたローマ法王を救い出すという詐欺を企てる《百足(むかで)組》の首領プロトス。そして、予期せぬ莫大な遺産を手にしながらも「無償の行為」に走る19歳の青年ラフカディオ。登場人物それぞれに起こる偶然の出来事が複雑に絡み合う。時代を画したジッドの傑作「犯罪小説」。
著者情報
ジッド,アンドレ[ジッド,アンドレ] [Gide,Andr´e]
1869‐1951。フランスの小説家。法学者の父と、富豪の娘である母との間に生まれる。大学には進学せずに文学に専念し、ヴァレリー、マラルメ、ワイルドらと友人となり、1895年には従姉マドレーヌと結婚。この恋愛と結婚生活は1909年の『狭き門』の題材となったが、自身は同性愛者であると後に告白している。『背徳者』『法王庁の抜け穴』『田園交響楽』『贋金つかい』など多くの小説、自伝『一粒の麦もし死なずば』がある。1947年、ノーベル文学賞受賞
三ツ堀広一郎[ミツボリコウイチロウ]
1972年生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。同大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。専門は現代フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)