講談社学術文庫

デカルト 「われ思う」のは誰か

斎藤慶典

講談社

発売:2022/02/09

発行形態:書籍

ファイル:EPUBリフロー形式/1.8MB

ポイント:6pt

¥748( 本体 ¥680 )

商品詳細

本書は、現象学を土台にして幾多の哲学者や思想家を扱ってきた第一人者が「近代哲学の祖」ルネ・デカルト(1596-1650年)との「対話」に挑んだ記念碑的な1冊です。
よく知られているように、デカルトはあらゆる学問を修めた末、そこに自分が求める「真理」はないことを悟りました。そうして「世界という大きな書物」と向き合うために旅人として生きることを選んだものの、やはりそこにも「真理」を見出すことはできませんでした。そうしてたどりついたオランダの地で、まさに生死を賭けた思索に取り組むことになります。それが、少しでも疑いうるものはすべて斥けて「絶対に疑いえない」ものを目指す「方法的懐疑」と呼ばれる思索でした。
その過程でたどりついたのが「われ思う、ゆえにわれあり(私は考える、ゆえに私は存在する)」という、よく知られた命題にほかなりません。しかし、それは決してデカルトが到達した最終結論でもなければ、デカルトが求めた「真理」でもありませんでした――本書は、そのことを哲学者との真摯な「対話」の中で明らかにしていきます。この命題はデカルトにとっては通過点にすぎず、方法的懐疑が導き出したのも「近代的自我」とされる「私」では決してなかった。ならば、その思索はいったいどこに進み、何を明らかにしたのでしょう?
本書は『方法叙説』(1637年)と『省察』(1641年)という二つの主著をていねいに読み解きながら、驚愕すべき結論に向かっていきます。著者とともに歩んでいくことで、「哲学」とはいかなる営みなのか、そして本当に「考える」とはどういうことなのかを実際に体験することができるでしょう。

[本書の内容]
序 章 哲学とは何か
 1 死んだものとの対話
 2 「よき生」のために
第一章 「われ思う」のは誰か
 1 夢
 2 狂 気
 3 「私」とは何か
第二章 「われ思う」に他者はいるか
 1 観念の起源へ
 2 「無限」ということ
デカルト小伝
読書案内

序 章 哲学とは何か
1 死んだものとの対話
2 「よき生」のために
第一章 「われ思う」のは誰か
1 夢
2 狂 気
3 「私」とは何か
第二章 「われ思う」に他者はいるか
1 観念の起源へ
2 「無限」ということ
デカルト小伝
読書案内
あとがき
学術文庫版あとがき

購入前の注意点

3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
・この書籍はKinoppy for iOS、Kinoppy for Android、Kinoppy for Windows または Kinoppy for Mac(いずれも最新版)でお読みください。
・電子書籍は会員サービス利用規約に則してご利用いただきます。
・海外会員様にはプレゼントを贈れません。

著者情報

斎藤慶典[サイトウヨシミチ]
1957年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は、現象学・西洋近現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

この著者の他の商品・シリーズ

n
  • 危機を生きる―哲学

  • 私は自由なのかもしれない�A

  • 「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦

  • 評伝レヴィナス ―生と痕跡

  • レヴィナス 無起源からの思考

  • 死の話をしよう ― とりわけ、ジュニアとシニアのための哲学入門

  • 中学生の君におくる哲学

  • 哲学がはじまるとき ――思考は何/どこに向かうのか

  • フッサール 起源への哲学