商品詳細
中国清代の作家蒲松齢が、科挙に落第しつづける中、古来の民間伝承などをもとに豊かな空想力と古典の教養を駆使し、仙女、女妖、幽霊や精霊、昆虫といった異能のものたちと人間との不思議な交わりを描いた怪異譚。目の中に住みついた小人同士の会話、愚鈍なイケメンのドッペルゲンガー、金持ち狐の復讐、菊好きな男に惚れた菊の精、仙術修行は壁抜けの術、酒好き幽霊の恩返し、美女幽霊二人の誘惑に負けなかった男など43篇を収録。
著者情報
蒲松齢[ホショウレイ]
1640‐1715。中国清代の作家。中国山東省〓川に生まれる。18歳で結婚。19歳で科挙の前段階試験である童子試(県・府・道すべて)を首席で及第するが、その後30年以上にわたり科挙の試験(郷試)で落第をつづける
黒田真美子[クロダマミコ]
元法政大学教授。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)