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自伝的随筆から骨董論まで、創作と人生の全てを語る――旧制八高時代からの親友、平野謙、本多秋五との交友、生涯の師となる志賀直哉を訪ねた奈良旅行、最初の作品を「近代文学」に発表する経緯など……小説家・藤枝静男の誕生から、医師であり作家であることの心構え、骨董へのこだわり、晩年の心境まで――私小説に特異な新境地を切り開いた藤枝文学のエッセンスとともに、剛毅木訥なるひとがらとその人生を知るための精選随筆集。
著者情報
藤枝静男[フジエダシズオ]
1907・12・20/戸籍上では1908・1・1~1993・4・16。小説家。静岡県生まれ。旧制八高時代に平野謙、本多秋五を知る。1936年、千葉医科大学卒業。42年、海軍火薬廠付属病院に勤務。戦後は妻の実家で眼科診療を手伝い、50年、浜松市で眼科医院を開業。この間、47年、最初の小説「路」を平野、本多の勧めで「近代文学」に発表。以後、「イペリット眼」「犬の血」などを発表し、医業のかたわら創作活動を行う。67年、「空気頭」で芸術選奨文部大臣賞、74年、「愛国者たち」で平林たい子文学賞、76年、「田紳有楽」で谷崎潤一郎賞、79年、「悲しいだけ」で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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