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冬の国(ひべるにあ)=アイルランド。スイフトの『ガリヴァー旅行記』に導かれ冬の国(ヒベルニア)=アイルランドを訪れた「わたし」。謎めいたスイフトの生涯を、一人の女性への「激しい友情」を核に読み解くタテ糸。「わたし」と妖精のような男たちとの「優しい性愛」を物語るヨコ糸。さらに、架空の国・ナパアイをガリヴァーのように旅する「わたし」が目にする、グロテスクな意匠。重層的な表現でタペストリのごとく織られた、富岡文学の達成。孤絶した魂が谺し合う交響詩! 野間文芸賞受賞作品。
著者情報
富岡多恵子[トミオカタエコ]
1935年生まれ。1954年、桜塚高校卒業。大阪女子大学英文科入学。1957年、小野十三郎の紹介により人文書院で詩集『返礼』をつくり、自費出版(山河出版社)する。1958年、大阪女子大学卒業。、詩集『返礼』により第八回H氏賞受賞。清風高等学校に英語教師として就職。1959年、清風高校を退職。1961年、『物語の明くる日』により、第二回室生犀星詩人賞受賞。1974年、『植物祭』により第一四回田村俊子賞受賞。『冥途の家族』により第一三回女流文学賞受賞。1977年、『当世凡人伝』所収の「立切れ」により第四回川端康成文学賞受賞。1994年、『中勘助の恋』により第四五回読売文学賞受賞。1997年、『ひべるにあ島紀行』(講談社)刊行。同書により第五〇回野間文芸賞受賞。2001年、『釈迢空ノート』により第一一回紫式部文学賞、同書により第五五回毎日出版文化賞受賞
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