商品詳細
【中国、香港、台湾、北朝鮮、激動するアジアの真実に迫る現地ルポ!】
新型コロナウイルスに揺れる中国。
混沌の香港デモ、総統選で反中を示した台湾。
春節明けの上海株式市場は大暴落、3月開催の全国人民代表大会も延期となり、最大の危機と囁かれる習近平政権。一方、半年以上も抗議デモが続く香港の街で著者が取材から得た現地の声。台湾蔡英文総統の再選は香港デモが追い風となったのか。第一線ジャーナリスト渾身の現地ルポ。緊迫の日朝首脳会談で得たスクープ、舞台裏で見た平壌の光景を明かす「小泉訪朝同行記」を完全併録。
――私はこの日の一週間ほど前、正確に言えば12月30日の昼12時38分に、武漠西駅に着いた。香港西九龍駅を午前8時5分に出発し、北京西駅に17時1分に到着する高速鉄道「G80」に乗って、中国大陸の2440キロメートルを8時間56分かけて縦断したのだ。2018年9月に開通した京港高速鉄道である。武漢西駅には約5分、停車した。多くの乗客が乗降したが、マスクを着用している人など皆無だった。武漢市中心病院の李文亮医師ら8人の医師が、危険な新型ウイルスが武漢で発生していることをSNSで警告したのは、この翌日のことだ。
(本文「第一章 新型コロナウイルスと中国リスク」より)
〈本書の特長〉
小泉訪朝の同行スクープ取材など、東アジアの政治、経済、社会情勢について精通する著者による最新リポート。著者自らが実際に現地を訪れ、取材した上で「見た事象」「アジアの今」をわかりやすく分析。「現代ビジネス」の人気執筆陣であるジャーナリストによる深い洞察力と的確な判断力で東アジアの政治・経済・社会の地殻変動に迫る新刊。
〈本書の内容〉
【目次】
■第一章 新型コロナウイルスと中国リスク
■第二章 荒ぶる香港――揺らぐ一国二制度
■第三章 脱中国に向かう台湾
■第四章 平壌の現実小泉訪朝同行記I
■第五章 中国の「植民地」化する北朝鮮小泉訪朝同行記II
著者情報
近藤大介[コンドウダイスケ]
1965年、埼玉県出身。東京大学教育学部卒業、国際情報学修士。講談社『週刊現代』特別編集委員、『現代ビジネス』東アジア問題コラムニスト。明治大学国際日本学部講師(東アジア国際関係論)。「現代ビジネス」のコラムは連載500回を超え、日本で最も読まれる中国分析として知られる。2009年から2012年まで講談社(北京)副社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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