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敗戦直後の焼け跡・東京で、ウニ三という正体不明の男が、どぶにはまって変死。その位牌は、まるで死のバトンの如く引き受けた男たちに、つぎつぎと無造作な死を招き寄せる。絶対的価値が崩壊した後、庶民はいかに生き、いかに死んでいったのか? 独白体、落語体、書簡体など、章ごとに文体を変え、虚無と希望の交錯する時代を活写。『軍旗はためく下に』の戦争テーマを深化した、純度高い傑作。焼け跡闇市に生き、死んだ、無名の人たちへの哀歌! 吉川英治文学賞受賞作品。
著者情報
結城昌治[ユウキショウジ]
1927・2・5~1996・1・24。小説家。東京生まれ。早稲田専門学校卒。地検事務官として就職したが、結核発病。3年の療養所生活中、福永武彦、石田波郷と出会い、推理小説と俳句への目を開かれる。1959年、「寒中水泳」が「EQMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)」の短編コンテストに一席入選、以後都会的な推理小説、ハードボイルド、ユーモア小説の書き手として活躍。70年、『軍旗はためく下に』で直木賞受賞。85年、『終着駅』で吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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