商品詳細
生まれ育った町を振り返りながら書き綴った「私の長崎地図」を中心に、筆者の長崎へ対する思いが溢れる小説、随筆を編纂した作品集。――生まれ故郷・長崎。しかし、そこは再訪するのに四半世紀の時を必要とした地でもあった。強い郷愁と訪れることへの不安が、町の色や海の香に彩られた過去から、現在に至る心の風景を紡ぎ出す。長崎を舞台にした「私の長崎地図」「歴訪」「色のない画」などの小説や随筆を精選したこの作品集は、『私の東京地図』と対をなす著者の魂の彷徨である。※本書は『佐多稲子全集』(講談社・昭和52年11月~昭和54年6月刊)、『小さい山と椿の花』(講談社・昭和62年10月刊)、『思うどち』(講談社・平成元年6月刊)を底本としました。
著者情報
佐多稲子[サタイネコ]
1904・6・1~1998・10・12。小説家。長崎県生まれ。1915年、一家をあげて上京。26年、同人誌「驢馬」の同人(中野重治、窪川鶴次郎、堀辰雄等)と出会う。28年、最初の作品「キャラメル工場から」を発表。プロレタリア作家として出発する。著書に『女の宿』(女流文学賞)、『樹影』(野間文芸賞)、『時に佇つ』(川端康成文学賞)、『夏の栞―中野重治をおくる』(毎日芸術賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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