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昭和50年、野間文芸賞を受賞した回想記『あの日この日』に収めることのできなかった、とっておきのエピソードをまとめた「こぼれ話」を中心に、小田原・下曾我の自宅周辺の草木の観察から、公害問題や文明観への言及、また、尾崎士郎、檀一雄、浅見淵、大岡昇平、木山捷平ら文学者の思い出など、随筆57篇を収録。身近な自然を愛し、老いの日々を淡々と生きる著者晩年の、深い人生観照にもとづく滋味深い一冊。
著者情報
尾崎一雄[オザキカズオ]
1899・12・25~1983・3・31。小説家。三重県生まれ。父祖の地神奈川県小田原・下曾我に育つ。1916年、志賀直哉の「大津順吉」を読み文学を志し、終生、志賀に私淑。27年、早大文学部卒。在学中の25年、同人誌「主潮」に「二月の蜜蜂」を発表し、注目される。37年、「暢気眼鏡」で芥川賞受賞。62年、「まぼろしの記」で、また75年、「あの日この日」で野間文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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