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地震学の第一人者による「地震動」の本格的な解説書。地震動・地震波はともに地震による「揺れ」を表す用語だが、地震の震源から近い場所の揺れを地震動、離れた場所の揺れを地震波と呼ぶ。本書では、主に地震動を解析・計算するための数式や手法を詳しく紹介する。具体的には、震源から地下構造を伝播して各所で「揺れ」として観測される地震動を震源の効果と伝播の効果に分け、それらの定量的な評価方法(物理)を解説する。
第1章 地震と地震動 1.1 地震動の定義 1.2 地震動と地震波 1.3 地震動の原理 1.4 参考文献 第2章 震源の効果 2.1 震源の表現 2.2 円筒波展開 2.3 震源の解析 2.4 参考文献 第3章 伝播の効果 3.1 1次元地下構造での伝播 3.2 3次元地下構造での伝播 3.3 伝播の解析 3.4 参考文献 第4章 地震動の観測と処理 4.1 地震計 4.2 地震動のスペクトル処理 4.3 地震動のフィルタ処理 4.4 最小二乗法 4.5 参考文献 付録A A.1 マグニチュード A.2 震度 A.3 参考文献
著者情報
纐纈一起[コウケツカズキ]
1978年東京大学理学部卒業。1980年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。東京大学地震研究所助手。1987年理学博士(東京大学)。1989年オーストラリア国立大学客員研究員。1993年東京大学地震研究所助教授、1998年文部省学術調査官。2004年東京大学地震研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)