商品詳細
自然界には脳がなくても賢くふるまう生き物がたくさんいる。著者は専門である制御工学の研究を通じ、「知能の源は、環境との相互作用にあるのでは?」という仮説に至った。そして、「現象学」という哲学思想を取り入れて論拠を固め、さらに、生き物っぽく動く「ムカデロボット」を作り、その実証を試みる。人工知能、知能、制御に関心のある読者はもちろん、現象学に関心のある読者にも、お勧めの1冊である。
第1章 旅の始まり 第2章 知能はどこにあるのか 第3章 制御の「メガネ」で知能を見る 第4章 制御の「技」を身につける 第5章 奥義「陰陽制御」を会得する 第6章 i-CentiPotで知能の謎を解く 第7章 旅の終わりと新たな始まり
著者情報
大須賀公一[オオスカコウイチ]
1984年3月大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了(制御工学)。4月(株)東芝入社、総合研究所入所。1986年10月大阪府立大学工学部助手。1989年2月工学博士。1990年10月大阪府立大学工学部講師。1992年4月大阪府立大学工学部助教授。1998年5月京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻助教授。2003年12月神戸大学工学部機械工学科教授。2009年4月大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授。計測自動制御学会学術奨励賞、論文賞、教育貢献賞、システム制御情報学会椹木記念賞奨励賞、日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門ROBOMEC表彰、同部門学術講演賞などを受賞。日本機械学会フェロー、日本ロボット学会フェロー、計測自動制御学会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)