商品詳細
今日情報を得ようとすれば、瞬時に入手できる。しかしそれは他者の理解を表わす「情報」であり、鵜呑みにしても決して自分の「知」にはならない。「体得する」「腑におちる」という言葉があるように「情報」を理解し自らの知に昇華させるには自らの身体を通して考えることが必須である。本書はどうすれば自分ごとで考えるという「学び」が可能になるのか―今の時代にあえて少しハードボイルドな学び論を明快な語り口で説く。
【第1部 自分ごとの欠如】
1章 日常生活における自分ごとの欠如
2章 プロフェッショナル・デザインにおける自分ごとの欠如
3章 学問における自分ごとの欠如
【第2部 自分ごとで学ぶための方法】
4章 自分ごととしての学び
5章 モノへの眼差しがからだと記号をつなぐ―からだメタ認知メソッド―
6章 からだをメタ認知の実践事例
【第3部 自分ごとで研究するための方法】
7章 一人称で問いをたてましょう
8章 構成的な手法で研究しましょう
【第4部 知をデザインするマインド】
9章 デザインマインドを働かせましょう
10章 知の研究の伝え方・学び方
11章 教育における伝え方・学び方
著者情報
諏訪正樹[スワマサキ]
身体知、感性力、デザイン知、および、それらの学び論/教育論を専門とする。慶應義塾大学環境情報学部教授。1984年、東京大学工学部卒業。1989年、同大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。同年、(株)日立製作所入社(基礎研究所配属)。1997年、シドニー大学建築デザイン学科主任研究員。2000年、中京大学情報科学部助教授、2004年、同教授、2008年より現職
藤井晴行[フジイハルユキ]
建築学を早稲田大学で学び、清水建設株式会社に入社。カーネギーメロン大学にて哲学を、シドニー大学にてデザインコンピューティングを学んだ。東京工業大学大学院理工学研究科教授(建築学専攻)。博士(工学)、一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)