商品詳細
研究と学びの新たなる地平!「知」は個人の中に内在するため、その文脈の中で語られてこそ本質を理解することができる。すなわち「一人称」が研究のスタートとなる。これを積み上げることで「知」の攻略につなげられると考える。本書はこの一人称研究の考え方と実際の研究事例を丁寧な語り口で解き明かす。人工知能に興味のある読者、新たな研究姿勢を模索する理工学、人文系の読者も興味を持って読むことができる。
第一部 知のどんな姿を明らかにしたいか?
第一章 一人称研究だからこそ見出せる知の本質
第二章 突き抜ける人の思考―羽生善治氏の将棋観
第三章 ことばを創造する知― 一度限りの感性
第四章 健康を育む知―高齢者の会話
第二部 どのように知の研究をしたいか?
第五章 研究という営みを自省する
第六章 知をデザインする
第七章 客観至上主義を疑ってみる
第八章 知の研究のスペクトラムを拡げる―人工知能研究の方法
第三部 一人称にまつわるQ&A
著者情報
諏訪正樹[スワマサキ]
身体知の学び、コーチング、コミュニケーションの場のデザインを専門とする。自ら野球選手として打撃スキルを磨かんとする学びの実践から、学び理論「からだメタ認知」を提唱し、理論探究を進めてきた。フィールドに出た構成的研究がモットー。慶應義塾大学環境情報学部教授。1984年、東京大学工学部卒業。1989年、同大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。同年、(株)日立製作所基礎研究所入社。1997年、シドニー大学建築デザイン学科主任研究員。2000年、中京大学情報科学部助教授、2004年、同教授、2008年より現職
堀浩一[ホリコウイチ]
1979年東京大学工学部卒業。1984年同大学院博士課程修了。工学博士。現在、東京大学大学院工学系研究科教授。2008年から2010年まで人工知能学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)