商品詳細
本書は大変好評を得ている『ISMシリーズ』の第2巻である。著者が実際の現場で集めたフィールドデータを材料にして、現場視点と統計モデリング視点とで複眼的に考察し、素直にデータを見ることによってフィールドワークだけでは得られない発見を出来ることを詳説している。数理を得意としないフィールドワーカーと、フィールド経験が少なくフィールドデータに馴染みの薄い数理系の読者を対象としている。
1 統計モデルによる定量化とAICによるモデルの評価―どのくらい大きくなると花が咲くか
2 最小2 乗法と最尤法,回帰モデル―樹木の成長パターンとその多様性
3 モデリングによる定性的分類と定量的評価―ペンギンの泳ぎ方のいろいろ
4 AICの導出―どうして対数尤度からパラメータ数を引くのか
5 実験計画法と分散分析モデル―ブナ林を再生する
6 データを無駄にしないモデリング―動物の再捕獲失敗は有益な情報
7 空間データの点過程モデル―樹木の分布と種子の散布
8 データの特性を映す確率分布―飛ぶ鳥の気持ちを知りたい
9 ベイズ統計への序章―もっと自由にモデリングしたい
著者情報
島谷健一郎[シマタニケンイチロウ]
統計数理研究所准教授。1980年神奈川県立希望が丘高等学校卒業。1984年京都大学理学部卒業。1992年京都大学大学院理学研究科数理解析専攻満期退学。代々木ゼミナール講師などを経て1995年からミシガン州立大学大学院森林科学科へ留学、2000年中退。2000年統計数理研究所助手。2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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