ソフトウェア科学基礎 ― 最先端のソフトウェア開発に求められる数理的基礎

本位田真一田中譲磯部祥尚粂野文洋櫻庭健年田口研治

近代科学社

発売:2018/08/01

発行形態:書籍

ファイル:PDF形式/5.9MB

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¥4,180( 本体 ¥3,800 )

商品詳細

オープンソースの広がりにより、多様な機能を実現することは以前と比較すると驚くばかりに容易になっている。しかし、このような開発法ではスケーラビリティと高信頼性を同時に保証することはできない。機能の実現や追加が比較的安易にできる時代になったからこそ、成長し続けるシステム全体の正常な動作を保証しうる開発検査手法の必要性が増している。 本書では、優れた開発者として最先端の理論やツールと使ってソフトウェア開発をするために必要な基礎知識である、論理学、並行システム、オートマトン、モデル検査のアルゴリズムや実装技術、モデル検証ツールをまとめて解説する。

第0章 これから技術者をめざすひとのために
第1章 論理―正しいと考えられる事柄から正しい事柄を新たに導く
第2章 集合―多様な構造や構成の方法を知る
第3章 並行プログラム―並行性に特有の概念と知識を学ぶ
第4章 時相論理―システムやプログラムの動的な性質を記述する
第5章 検証性質の記述―一般の技術者がシステムの性質を記述する
第6章 オートマトン―コンピュータの動作を形式的に表現する
第7章 モデル検査基礎―並行システムのモデル検査を行う
第8章 モデル検査実装―検証モデル記述のノウハウを利用する
第9章 抽象解釈―モデル検査の複雑さを軽減する
第10章 モデル検査ツール―SPIN,SMV,LTSA,UPPAALを使う

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著者情報

田中譲[タナカユズル]
1974年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。現在、北海道大学大学院情報科学研究科教授。工学博士。知識メディア、知識連携の研究に従事

磯部祥尚[イソベヨシナオ]
1992年芝浦工業大学大学院電気工学専攻修士課程修了。1992年通商産業省工業技術院電子技術総合研究所。現在、独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員・国立情報学研究所特任准教授。工学博士。形式手法による並行システムの検証に関する研究に従事

粂野文洋[クメノフミヒロ]
1990年早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻修士課程修了。現在、株式会社三菱総合研究所情報技術研究センター主任研究員・国立情報学研究所特任准教授

櫻庭健年[サクラバタケトシ]
1983年東北大学大学院博士課程数学専攻前期課程修了。1983年株式会社日立製作所。現在、株式会社日立製作所システム開発研究所。オペレーティングシステム、情報セキュリティの研究に従事

田口研治[タグチケンジ]
2001年スウェーデン王国ウプサラ大学計算機科学博士号。現在、国立情報学研究所特任教授。形式手法の研究と教育に従事

田原康之[タハラヤスユキ]
199年東京大学大学院理学研究科修士課程終了。1991年株式会社東芝。2003年国立情報学研究所。現在。電気通信大学大学院情報システム学研究科准教授。博士(情報科学)。エージェント技術、ソフトウェア工学の研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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