商品詳細
ものを正当に怖がるための道具 極値統計学
極値統計学とは、豪雨、強風などの極端な自然現象や、ファイナンスなどでリスク評価のために応用される統計手法である。一般に統計学では母集団の中心に対する推測を行う。しかし極値統計学は、極端な現象、すなわち、母集団分布の端(裾)に対する推測を行う。そこには、上述したような極端な現象が存在し、リスク対応やピークの世界―自然災害、ファイナンス、保険、情報通信、生物学、スポーツ―で求められ、活用されている。
本書は導入から書かれており、また、演習問題はRを活用して、具体的に理解出来るよう工夫してある。極値統計学を学ぼうとする学生や実務家には、必携の書である。
1.極値統計学へのいざない
2.極値理論
3.極値モデルと推測
4.非定常極値モデルと推測
5.極値データ解析
6.トピックス:正則変動関数,極値指数の推定,ベイズ法
A 付録
B 参考書,論文集と雑誌
C 問への解答・ヒント
著者情報
高橋倫也[タカハシリンヤ]
1948年愛媛県西条市生まれ。1971年大阪大学理学部数学科卒業。1974年大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了。大阪大学人間科学部助手。1978年神戸商船大学商船学部助教授。1986年工学博士(大阪大学)。1995年神戸商船大学商船学部教授。2003年神戸大学海事科学部教授。現在、神戸大学名誉教授
志村隆彰[シムラタカアキ]
1962年生まれ。名古屋市出身。1986年東京大学理学部数学科卒業。1991年名古屋大学大学院理学研究科博士後期課程満了。統計数理研究所統計基礎研究系助手。1997年博士(学術)総合研究大学院大学。現在、統計数理研究所数理・推論研究系助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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