商品詳細
シュレーディンガー方程式への応用で決定的な貢献があった加藤敏夫先生の生誕100周年に際し、未発表の原稿を、弟子の黒田成俊教授が書き起こす。孫弟子にあたる岡本 久教授、中村 周教授の現代的解説も収録。加藤敏夫先生の偉業を感じることのできる「最新の書」である。
1. Hilbert空間とOperator
2. 変数分離の理論
3. Reducibility
4. Minor Operatorの理論
5. Minor Perturbation第一種)
6. 原子(分子,イオン)のHamiltonianの研究
7. 一般の第一種摂動論
8. 運動方程式
9. 第二種の摂動論
補遺
付録1 加藤敏夫先生とE.C. Kemble氏の書簡交換について(岡本 久)
付録2 Schrodinger方程式の数学―その生誕と成長(中村 周)
著者情報
加藤敏夫[カトウトシオ]
1917年‐1999年。1941年東京帝国大学理学部物理学科卒。1943年東京帝国大学理学部大学院満期退学。1943年東京帝国大学理学部助手。1951年東京大学理学部助教授。1951年理学博士。1958年東京大学理学部教授。1962年California大学Berkeley校教授。1988年California大学名誉教授。1960年度朝日賞受賞
黒田成俊[クロダシゲトシ]
1932年生まれ。1960年東京大学大学院數物系研究科博士課程修了、理学博士。東京大学名誉教授、学習院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)