商品詳細
音楽は,数学と言語が進化させる !
音楽のある側面を言語化し,構造化・記号化できるのか,という問いについて,近年多くの研究成果が出てきている.
一方,近年の高性能なコンピュータにより,形式言語による知識表現と推論方式によって,音楽による心や脳の働きが模倣できる時代となってきている.つまり,音楽と数学と言語学の結びつきを一層強いものにしているのがコンピュータである.したがって,いまや音楽の研究には,コンピュータが不可欠のツールとなっている.
本書は,音楽専門の読者だけでなく,数学の学芸分野への応用に興味をもつ読者,言語理論の応用に関心のある読者,情報科学の音楽応用に関心のある読者を対象として,章ごとにそれぞれのテーマにある程度独立性を持たせた深い解説を行う.
1.音楽の意味を計算する機械
2.白鍵と黒鍵の数学
3.言語から見た音楽
4.バークリーメソッド
5.暗意-実現モデル
6.楽曲の木構造解析
7.GTTMの展開
付録A 音楽学の基礎知識
著者情報
東条敏[トウジョウサトシ]
北陸先端科学技術大学院大学教授。1981年東京大学工学部計数工学科卒業。1983年同大学院工学系研究科修士課程修了。1995年同大学院工学系研究科博士(工学)
平田圭二[ヒラタケイジ]
公立はこだて未来大学教授。1987年東京大学大学院工学系研究科情報工学専門課程博士課程修了。工学博士。NTT基礎研究所。1990‐93年(財)新世代コンピュータ技術開発機構ICOT(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)