商品詳細
1票の格差を是正するためには、一般に比例方式がよいとされる。しかし比例方式でも、議席配分の算出には多くの手法があり、なかなか一筋縄ではいかない。 本書は、著者が長年取り組んできたこの問題をアメリカの議席配分を例に取りながら、数理に基づいて解決する方法を解説する。日本で使われるアダムズ方式の有用性についても問う。 「1票の格差」の数理的側面に関心のある読者には必読の書である。
第1章 アメリカの議席配分の歴史 第2章 除数方式 第3章 ハンティントンとヒル方式 第4章 ウェブスター方式への回帰 第5章 情報理論と議席配分 第6章 ベストな配分方式 第7章 わが国で使われるアダムズ方式 付録A 証明と解説 付録B 課題とヒント
著者情報
一森哲男[イチモリテツオ]
大阪大学工学部卒業。大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了(工学博士)。大阪工業大学情報科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)