商品詳細
恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウと名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤はだんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。
温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。
※本書は2015年7月に小社より刊行された単行本を文庫化したものです。
著者情報
荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。広告制作会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞、16年『海の見える理髪店』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
この著者の他の商品・シリーズ
n誘拐ラプソディー
我らが緑の大地
猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。
笑う森
人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集
ワンダーランド急行
楽園の真下
それでも空は青い
砂の王国 上下合本版
極小農園日記【毎日文庫】
海馬の尻尾