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父が女性と暮らす家へ続く川べりの道を、ひとり歩く少年。かつての仄暗い賑わいの記憶を底深く秘めて佇む町――帰るべき場所を持たない喪失感と哀しみを抱きながら、それでも前を向いて生きようとする人びとに、年齢に似合わぬ静謐なまなざしを著者は注ぎ続けた。大人になる直前の老成。どうしようもない人生への諦観。あまりにも早熟な十八歳の才能を示す、最初期作品集。
川べりの道
かもめ家ものがたり
朽ちる町
帰れぬ人びと
著者情報
鷺沢萠[サギサワメグム]
1968・6・20~2004・4・11。作家。上智大学外国語学部ロシア語学科中退。1987年「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)