商品詳細
日露の脅威がせまる清朝末期の混沌に、馬賊は生まれた。混乱の中、軍閥の長となり中原への進出をうかがい、覇権を目指した「東北王」張作霖もそんな一人だった。虚飾にとらわれた従来の張作霖像を解体し、中国社会が包含する多様性にねざす地域政権の上に馬賊を位置づけ、近代へと変貌する激動の中国と日中関係史を鮮やかに描き出した意欲的な試み。
はじめに
第一章 「馬賊」はなぜ現れたのか?
第二章 張作霖登場──「馬賊」から「軍閥」へ
第三章 王永江と内政改革──軍閥期の「満洲」
第四章 日本人と「馬賊」
終 章 現代日本にとっての「満洲」・「馬賊」
註
参考文献
張作霖・中国近代史関連年表
原本あとがき
学術文庫版あとがき
著者情報
澁谷由里[シブタニユリ]
1968年生まれ。日本女子大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。富山大学教授を経て、帝京大学文学部教授。専攻は中国近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)