商品詳細
イエスはローマ総督によって処刑された。しかし、まだそれは帝国にとっては辺境属州のささいなできごとでしかなかった。彼を神の子と信じる人びとの群れは大多数の帝国人からは無視されるか、まともに扱われることのない、いかがわしい、忌まわしいと見なされる状況にあったが、徐々に教徒の数と伝道の地域を拡大していった。それは結果的に地中海の心性を、そして社会のあり方そのものをも変化させるほどの影響を残したのである。
著者情報
松本宣郎[マツモトノリオ]
1944年岡山生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。同大学院人文科学研究科西洋史学専門課程修了。博士(文学)。長く東北大学で教鞭を執る。現在、東北大学名誉教授、東北学院大学学長。専攻は古代ローマ史、初期キリスト教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)