商品詳細
「天災は忘れた頃にやってくる」など、後世に今も残る数々の言葉を生み、物理学者として世界的な業績をあげた寺田寅彦は夏目漱石の高弟として、透徹した観察眼で散文詩的美しさを湛えた文章を物し、科学と芸術の融合を果たした。本巻には『冬彦集』『藪柑子集』『万華鏡』『続冬彦集』から、内田百間に「昭和年代の随筆として後生に遺る第一のもの」と言わしめた、随筆家の真骨頂を示す名品を厳選収録する。
『冬彦集』(大正一二年一月二五日刊)より
『藪柑子集』(大正一二年二月五日刊)より
『万華鏡』(昭和四年四月一〇日刊)より
『続冬彦集』(昭和七年六月二五日刊)より
解説 千葉俊二
年譜 永橋禎子
著者情報
寺田寅彦[テラダトラヒコ]
1878・11・28~1935・12・31。物理学者、随筆家、俳人。東京生まれ。東京帝大理科大学物理学科卒。地球物理学、気象学、実験物理学の分野で世界的な業績を残す。防災に関する研究や、金平糖の角、ガラスの割れ目など、身近な物理現象の研究でも知られる。旧制五高在学中に英語教師夏目漱石と出会い、英語と俳句を学ぶなど、大きな影響を受ける。小説家となったのちの漱石とも交流を深め、『漱石全集』の編纂委員も務める。随筆家としては物理学者の観察眼を発揮し、科学と芸術を融合させた名文の数々で、後代に大きな影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)