商品詳細
NHKBSで放送中の人物ドキュメント番組「100年インタビュー」で語られた、拉致被害者であり、現在翻訳家・新潟産業大学専任講師として活躍する蓮池薫さんの言葉を単行本化したもの。大学3年の夏休み、帰省中の柏崎の海岸で、突然拉致という国家的な犯罪に巻き込まれた。本書の語りは、その現場から始まる。拉致の瞬間の様子から、沖に向かうボートから見えた柏崎の夜景。船酔いしながらたどりついた北朝鮮で感じた絶望感。その後、言葉を勉強することを決意。招待所とはいえ、極寒のなか、乏しい食料と燃料に苦しい生活をしいられた。しかし、キムチづくりの苦労や日本食が恋しくて手作りした納豆で腹痛を起こしたことなどを笑い話として懐かしく語る。一時帰国が決まったときの葛藤、帰国後、自活をするために挑戦した翻訳家への道など、蓮池さんの不屈の心が伝わります。いまだ解決しない拉致問題を、忘れないでほしいと願いをこめて発刊します。
著者情報
蓮池薫[ハスイケカオル]
1957年新潟県生まれ。新潟産業大学専任講師。翻訳家。中央大学法学部3年在学中の夏、新潟県柏崎市の実家に帰省していた時、「拉致」という国家による犯罪に巻き込まれ、北朝鮮で24年間、自由を奪われた生活を余儀なくされた。2002年に帰国後は、中央大学に復学。2005年、初の翻訳書『孤将』(新潮社)を刊行。2008年3月、大学を卒業。現在、翻訳、大学専任講師と、多忙を極める生活をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)