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中学受験指導を行っている多くの進学塾では、「長い元文章の一部分を切り抜いて設問をつけた問題」をやらせる国語指導が「定番」のようになっています。この「長文切り抜き問題」をただひたすら解かせる以外には、正しい方法はないかのようです。
しかし、この「受験国語」特有の指導方法では、小手先の得点力は上がるかもしれませんが、本当の国語力が上がることは、はっきり言ってありません。
お子さんが、これからの先行き不透明の時代を生きていくために求められるのは、「解き方」も「公式」も「ただひとつの答え」もない問題について、自分の頭で考える力です。それこそ、真の「国語力」というものでしょう。
では、この本物の国語力はどのようにすれば身につくのでしょうか。
京都・四条烏丸で25年間、難関中学・高校受験指導を行っている著者は、大手進学塾のやり方を一刀両断。下記の学習方法を、適切なタイミングで、適切な方法で行うことを提唱します。
1読み聞かせ 2音読 3読書(の環境を整える) 4暗唱 5書き写し
6映画、演劇、落語、講談を見せる 7論理的思考力を鍛える 8要約
9問題演習(ただし、受験をする場合のみ) 10小論文
11作文、随筆文、小説・物語文、詩
「適切なタイミング」「適当な方法」とは? まずは、本書の「国語力チェックテスト」で、お子さんの学習レベルを判定してみてください。
お子さんの国語の勉強に悩んでいらっしゃる方にぜひお読みいただきたい1冊です。
著者情報
水島醉[ミズシマヨウ]
数年間、民間企業に勤務の後、平成2年よりエム・アクセスの講師となり、以来25年間、学習指導にあたる。多くの進学塾の「問題を解かせる→解説をする」という授業は国語力の向上にはつながらないと考え、小学生には「読書と考えること」を中心とした国語指導を展開。また大学受験の小論文指導は「書かせない小論文指導」で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)