商品詳細
沖縄本島に無数あるガマ(壕)。戦後、その洞窟で遺骨を掘り続けている人々がいます。そこからは、学用品や日用品も掘り出されます。それは、アメリカ兵から身を隠して暮らし、爆弾や毒ガスを投げ込まれて息絶えた人々の存在を、いまに伝える痕跡なのです。そのなかから、「すずり」「目覚まし時計」「アルバム」をめぐる現在と過去の物語を描きます。モノたちから浮かび上がるのは、最期の瞬間まで人間であろうとした命の証です。
第1章 哲也の硯
第2章 新太の目覚まし時計
第3章 夏子のアルバム
著者情報
豊田正義[トヨダマサヨシ]
1966(昭和41)年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ニューヨークの日系誌記者を経て、ノンフィクション作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)