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日本経済にとって“近い”、米国景気の見方について、日本の専門家たちからは「財政の崖回避なら来年は2%成長へ」などと立ち直りを前提とした楽観論がはびこる。そんななか反対に「米国危機」を訴えかけるのは、07年末からの米国景気後退と金融・住宅バブル崩壊を予測した著者。“強い経済”を主張する安倍新政権にとって重要かつ、世界経済の中心である米国経済の行方について、現地記者ならではの視点、事象を集めながら、現状の楽観論へ警笛を鳴らす一冊。
第1章 「500年に一度」のバブル崩壊が始まる(なぜ、2014年に「米国危機」が起きるのか? 「アメリカ帝国」はバブルと崩壊を繰り返す 基軸通貨「ドル」の終焉を招く国債バブル崩壊)
第2章 オバマ政権の経済政策が膨らませた大きすぎる“バブル”(暴走する「金融緩和バブル」の真相 アメリカ経済を破滅へと導くオバマ政権とFRB 「想定をはるかに上回った」巨大バブル)
第3章 構造問題を抱えた米国経済を襲う危機(1%の富裕層がさらに豊かになる社会 現地在住だから見えるアメリカ崩壊の「序曲」 本物の「財政の崖」に変貌するリスク)
第4章 世界経済のど真ん中を襲う米国危機(数字が突きつける米国経済の危うい現実 世界の基軸通貨「ドル」が没落する 世界各国を巻き込む「米国債」の暴落)
第5章 米国危機―そのとき日本は対応できるのか?(日本は「米国危機」を追従しているだけ 最後の砦・日本銀行が屈したインパクトは大きい アメリカと共に崩壊寸前の日本)
著者情報
山広恒夫[ヤマヒロツネオ]
ブルームバーグ・ニュース・ワシントン支局エディター。1950年生まれ。73年青山学院大学史学科卒業後、時事通信社入社。同社外国経済部、ロンドン特派員を経て、英ジェームス・ケーペル証券シニアエコノミスト、共同通信社ロンドン特派員、ワシントン特派員、金融証券部次長を歴任。2000年からブルームバーグ・ニュース・ワシントン支局勤務。エディターとして、FRBなど米経済動向に関する取材・編集活動に携わっている。ブルームバーグ・ニュースのコラム“FRBウオッチ”“ワシントン便り”などで、米国経済・金融政策について解説している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)