商品詳細本来、情報の世界では、軍事と外交は別個の役割を担う。言うまでもなく外交情報は外務省の管轄だ。しかし日本では軍事情報もアメリカからまず外務省に入る場合が多い。そして外務省はそのすべてを防衛省に伝えるわけではない。縄張り意識と省益主義のなせる業だ。東アジアの緊張が高まる中、このままでは、緊急の危機に対応できない。今こそ、つまらぬ意地とプライドを捨て、両分野のインテリジェンス組織を正しく構築しなおすことが急務だ。二つの情報機関を熟知する著者の緊急提言。
著者情報福山隆[フクヤマタカシ]
1947年長崎県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊幹部候補生として入隊。90年外務省に出向、大韓民国駐在武官として朝鮮半島情勢のインテリジェンスに関わる。93年、連隊長として地下鉄サリン事件の除染作戦を指揮。陸将補、西部方面総監部幕僚長、陸将を歴任し、2005年退官。ハーバード大学アジアセンター上級客員研究員を経て、現在は、ダイコー株式会社取締役専務・執行役員。執筆活動も積極的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)