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「わたしたちは神が命じたから、道徳的に行動する義務があると考えるべきではない。わたしたちは、道徳的に行為すべきことを、みずから〈内的な〉義務として考えるからこそ、こうした法則が神の命令とみなされるようになったのである」。本書の課題であった存在の領域、「あるもの」の認識からはなれて、当為の領域、「あるべし」の認識へ。最高善と「恩寵の王国」の思想をもとに、カントは理性の道徳的な使用へと考察を向ける。
第1章 純粋理性の訓練(独断的な使用における純粋理性の訓練 論争的な使用における純粋理性の訓練 仮説についての純粋理性の訓練 理性の証明についての純粋な理性の訓練)
第2章 純粋理性の基準(わたしたちの理性の純粋な使用の究極的な目的について 純粋理性の究極の目的を規定する根拠となる最高善の理想について 臆見、知、信念について)
第3章 純粋理性の建築術
第4章 純粋理性の歴史
著者情報
カント,イマヌエル[カント,イマヌエル][Kant,Immanuel]
1724‐1804。ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた
中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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