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著者が在住する宮城県の最低賃金は675円。時給がいくらにせよ、非正規雇用となっている人々の収入が低いということ。このことについて、著者は授業を通して、中学生の段階で課題意識を持ってもらいたかったといいます。
「フリーター」という言葉が新鮮で輝きを持っていた時代がありました。毎日毎日,同じような仕事をやるより、趣味の場を広げ、必要な分を必要なときにだけ働いて得ればよい。人生、面白おかしく生きなければ、といった風潮があったからです。働くこと、自立すること、生活することってなんだろう、という生き方について、著者が18年間にわたって教え続けてきた「したたかに生きる経済学習」を1冊の本にまとめました。15歳の中学生と一緒に考えてみませんか。
大人たちへ―教師からのメッセージ(1)震災後の子どもたちは、みんな強くなりました!
親子で学ぶ経済の授業(社会に生きるということ 働くということ 「フリーターでも…」の発想に、希望はあるか? 「時給700円のフリーター」で生きていけるか? 「就活シミュレーション」求人情報をのぞいてみよう! 正社員と非正規社員 どこがどう違うのか 働く人の常識、これだけは!―だまされない生き方をするために)
大人たちへ―教師からのメッセージ(2)再び、震災後に思いを寄せて
著者情報
高木克純[タカギヨシズミ]
宮城県中学校教師。1956年栃木県生まれ。79年、早稲田大学法学部卒業後、東京都の公務員として福祉事務所に勤務。生活保護ケースワーカーを経験し、その後、教員を志し、86年より宮城県にて中学校の教員となる。7年間勤めた柴田町の槻木中学校では社会科の授業のほか、教育相談、特別支援教育コーディネーターを担当。生徒たちが社会へ出ることへの困難が高まる状況のなかにあって、周囲の教員に各種子どもの生活や就学の支援策・奨学金制度などの紹介を行うほか、地域の派遣村などの取り組みにも参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)