商品詳細
まさかこんなことになるとは思わなかった──。日常に厭き果てた男が南の島へと旅に出た。ジャングルで彼は池に落ち、出られなくなってしまう。耐え難い空腹感と闘いながら生き延びようとあがく彼の姿はやがて、少しずつ変化し始め……。孤独はここまで人を蝕むのか。圧倒的筆力で極限状態に陥った男の恐怖を描ききる。緻密な構成と端正な文章が高く評価された、第16回日本ホラー小説大賞大賞受賞作「化身」ほか2編を収録。
著者情報
宮ノ川顕[ミヤノガワケン]
1962年、福島県白河市生まれ、神奈川県育ち。日本大学卒業後、会社員を経て、茨城県石岡市で自転車競技や釣り用のウェアを作る自営業に従事する。「化身」で第16回日本ホラー小説大賞大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)