商品詳細
〈本書の一部〉
第一章では、まず、今の「日本の人事」はどのような歴史をたどって、ここに至っているのかという歴史を紐解くところから始めたい。バブル崩壊以降、2度の転換期を経ていることを、本書では指摘する。
第二章では、そうした状況を踏まえて、これからの人事が、戦略人事として成果を上げていくためにはどう考えていけばいいかを、キーワードをあげながら話をしていく。
第三章では、グローバル人材、経済、コーチング、ビジネススクール、それぞれの分野で活躍する第一人者へのインタビューを掲載した。各分野における最新事情と、人事との関わりについて率直に語っていただいた。
第四章では、人事担当者が現在おかれている位置と、人事担当者自身の今後のキャリア形成について述べさせていただいた。戦略人事として求められている人間像についても触れているので、参考にしていただければと思う。
第五章では、先進的な人事制度を取り入れて注目を集めている企業の人事担当者の方を、人事の最新トピックスについて取材させていただいた。現場ならではの大変興味深い話を伺うことができたと自負している。
こうした本書の内容のひとつでもふたつでも、皆さんの明日の活動の糧にしてもらえたとしたら、幸いである。
(はじめに より)
第1章 バブル崩壊からリーマンショック直前まで人事部門を巡る環境はどう変化してきたのか?(1998年という転換期 2008年という転換期 ほか)
第2章 「戦略人事」で成果を上げていくためのキーワード(企業の人事部が置かれている状況 教育・人材開発―会社の戦略実現のために、どのような人材を育てるか ほか)
第3章 専門家に聞く これからの人事部に考えてほしいこと(インタビュー1“グローバル” スピート感をもって「グローバルビジネスリーダー」を育てることがグローバル化成功の鍵(大滝令嗣氏(早稲田大学大学院商学研究科(早稲田大学ビジネススクール)客員教授))
インタビュー2“経済” 人事を考えるなら、「経済」「経営」「人事」の三層構造で考えてほしい(山田久氏(日本総合研究所調査部マクロ経済研究センター所長主任研究員)) ほか)
第4章 戦略人事になるために(戦略人事になるために 戦略人事に求められる人物像)
第5章 現場の人事に聞く今考えなくてはならないトピックス(対談1 日本企業の女性活躍推進から多様化推進まで先進事例を学ぶ(株式会社東芝多様性推進部部長 岩切貴乃氏 株式会社INAX人事・総務部EPOCHダイバーシティ推進室室長 桑原靖子氏)
対談2 急成長する企業が直面する課題に対して、人事部はどう応えるのか(ソフトバンクモバイル株式会社/ソフトバンクBB株式会社/ソフトバンクテレコム株式会社執行役員人事総務統括人事本部本部長 甲田修三氏 楽天株式会社人事部部長 北村幸彦氏) ほか)
著者情報
楠田祐[クスダユウ]
戦略的人材マネジメント研究所代表。中央大学大学院戦略経営研究科客員教授。1953年生まれ。明治学院大学経済学部卒業。CBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)、ベスト電器、NECを経て、98年サイバックスを創業、社長に就任。07年12月より会長。08年には戦略的人材マネジメント研究所を立ち上げ、代表として、大企業の人事部門で働く人たちのさらなる成長を目指して、産学のコアな人たちと共に企業への人事アドバイスを行っている。09年には流通小売り人事研究会、新興企業人事研究会などを立ち上げ、日本の人事の明日を考える役割を担うとともに、これまでの経験を活かし、「経営者としての立場」「人事・人材開発部門の立場」「現場で働く人の立場」「プロバイダとしての立場」から提案を続けている。組織学会会員、経営行動科学学会会員、日本労務学会会員、日本キャリアデザイン学会会員、関西国際産業関係研究所会員、日本人材マネジメント協会(JSHRM)幹事
大島由起子[オオシマユキコ]
インフォテクノスコンサルティング(ITC)株式会社セールス・マーケティング本部長。1965年生まれ。早稲田大学大学院修了・モナッシュ大学(豪)大学院修了。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。人事部採用担当、経営企画室、「就職ジャーナル」編集部を経て、フリーランスの編集者及びライターとして独立。その後渡豪、モナッシュ大学大学院修了後、Hewlett‐Packard Australia LtdのAsia Pacific Contract Centreにて、アジア地域の契約業務に携わる。HPとコンパックの合併時に、日本における契約システム統合のリーダーを務めた。2004年よりITCに参加。人材マネジメント支援システムの企画・導入に関わり、人事でのIT活用の推進サポートを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)