商品詳細未曽有の国難が続く中、政府・東電の情報隠蔽に加担した記者クラブ報道の罪が次々と明らかになりつつある。「格納容器は健全に保たれている」「ただちに健康に影響する値ではない」という言葉を何の疑問もなく垂れ流し、結果として多くの人々を被曝させた罪。放射能汚染水の海洋投棄をやすやすと看過し、日本を犯罪国家に貶めた罪。記者クラブメディアが国を滅ぼしたのだ。この焼け跡で、日本人が自らを守り、生き抜くために手に入れるべきメディアリテラシーとは何か。電子書籍版ボーナステキスト「報道と私 ~出会って恋して嫉妬して~〈畠山理仁〉」収録!
第1章 繰り返された悪夢―70年目の大本営(日本の報道は何のためにあるのか;3・11で露呈したこと)
第2章 日本に民主主義はなかった(海外メディア戦いの歴史;自由報道協会の意味;ソーシャルメディアを可能にするもの、不可能にするもの)
第3章 アメリカジャーナリズム報告2011(アメリカのジャーナリズムは劣化したか;日米メディアリテラシー比較)
第4章 死に至る病 記者クラブシンドローム(信じられない!シリーズ;王様は裸だ)
第5章 報道災害からいかにして身を守るか(今こそ変わらなければ次はない;多様性こそすべて)
著者情報上杉隆[ウエスギタカシ]
1968年福岡県生まれ。NHK報道局、鳩山邦夫公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者を経て、2002年よりフリージャーナリスト。ゴルフジャーナリストとしても活躍。2011年いっぱいでのジャーナリスト無期限休業を宣言している。自由報道協会暫定代表
烏賀陽弘道[ウガヤヒロミチ]
1963年京都市生まれ。京都大学経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。三重県津支局、愛知県岡崎支局、名古屋本社社会部、「AERA」編集部などを経て、2003年に早期定年退社。1992年にコロンビア大学国際関係大学院に自費留学、国際安全保障論で修士号(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)