商品詳細
自傷跡の残る左手首が発見された。老刑事・井出川は女性ばかりの会社「約束の地」に不審を覚えるが、捜査半ばで謎の言葉を残して不慮の死を遂げる。父の死の原因を探る文博は、その会社へと引き寄せられ、やがて姿を消す。世紀の変わり目に急成長を遂げたその会社は、自傷癖のある男女を集め、演劇公演を企画した。演目は、王女が男の生首を求める劇「サロメ」。その舞台にすべての悪夢が集結していく――。(『サロメ後継』を改題)
著者情報
早瀬乱[ハヤセラン]
1963年大阪府生まれ。法政大学文学部英文学科卒。2004年『レテの支流』が日本ホラー小説大賞長編賞佳作に選ばれる。06年『三年坂 火の夢』で江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)