商品詳細
6月のある朝、ダロウェイ夫人はその夜のパーティのために花を買いに出かける。陽光降り注ぐロンドンの町を歩くとき、そして突然訪ねてきた昔の恋人と話すとき、思いは現在と過去を行き来する――生の喜びとそれを見つめる主人公の意識が瑞々しい言葉となって流れる、20世紀文学の扉を開いた問題作を、流麗にして明晰な新訳で!
著者情報
ウルフ,バージニア[ウルフ,バージニア][Woolf,Virginia]
1882‐1941。イギリスの小説家、評論家。ロンドンに生まれ、文芸評論家の父や、一家を訪れる著名な文化人の影響を受けて育つ。20代初めに、「ブルームズベリー・グループ」に参加、芸術や社会への鋭い視点を磨く。1925年に『ダロウェイ夫人』を発表。斬新な手法で人間の心理を深く追求し、高く評価される。その他の代表作に『灯台へ』『波』など。文芸・社会評論でも活躍。1941年、自宅近くの川で入水
土屋政雄[ツチヤマサオ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)