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14歳、初めて聴いたベートーヴェン「第五」に一撃を喰らい、26歳、スタンダールの手引きで出合った「フィガロ」に震駭、熱烈なモーツァルティアンに。その音楽の魅力を音符にまで遡って究めんと50歳を過ぎてピアノと作曲法を学ぶ――。音楽は単なる趣味を超えて、その人生と文学に霊感を与え、更なる真摯な探求に彼を駆り立てた。音楽、映画、演劇等、芸術随想46篇に、武満徹、吉田秀和との対談を併録。
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わがテレフンケン〔ほか〕
著者情報
大岡昇平[オオオカショウヘイ]
1909・3・6~1988・12・25。小説家。東京生まれ。京都帝国大学卒。19歳の年、小林秀雄、中原中也、河上徹太郎らを知り、文学に開眼。同人誌「白痴群」に参加。スタンダールに傾倒し、翻訳、評論の執筆に打ち込む。1944年応召、フィリピンに出征。復員後、戦場での体験を書いた『俘虜記』を発表、戦後小説の傑作として好評を博し、作家としてデビューした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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