商品詳細
宮中での取っ組み合いの喧嘩、従者の殴殺、果ては邸宅建設のために平安京を破壊――。優雅な王朝時代のはずが、貴族たちはやりたい放題。当時の日記をもとに、貴族たちの意外な素顔を探り出した意欲作。
素行の悪い光源氏たち
中関白藤原道隆の孫、宮中で蔵人と取っ組み合う
粟田関白藤原道兼の子息、従者を殴り殺す
御堂関白藤原道長の子息、しばしば強姦に手を貸す
右大将藤原道綱、賀茂祭の見物に出て石を投げられる
内大臣藤原伊周、花山法皇の従者を殺して生首を持ち去る
法興院摂政藤原兼家の嫡流、平安京を破壊する
花山法皇、門前の通過を許さず
花山法皇の皇女、路上に屍骸を晒す
小一条院敦明親王、受領たちを袋叩きにする
式部卿宮敦明親王、拉致した受領に暴行を加える
三条天皇、宮中にて女房に殴られる
内裏女房、上東門院藤原彰子の従者と殴り合う
後冷泉天皇の乳母、前夫の後妻の家宅を襲撃する
光源氏はどこへ?
著者情報
繁田信一[シゲタシンイチ]
1968年東京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、同大学外国語学部非常勤講師。博士(歴史民俗資料学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)