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僕は藤山真介。徳田と河合、そして転校していった友達は、本が好きという共通項で集まった仲だったのだ――。町おこしイベントの失敗がもとで転校を余儀なくされる同級生、横行するいじめ、クラス中が熱狂しだした「植物占い」、友人の行方不明……。混沌とする事態のなか、夏休みの親子キャンプで真介たちが目の当たりにした驚愕の事実とは!? 子どもたちの瑞々しい描写と抜群のストーリーテリングで全選考委員をうならせた第八回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
著者情報
桐生祐狩[キリュウユカリ]
1961年、長野県生まれ。高校卒業後、上京。演劇活動を始め、戯曲を執筆する。2001年、子どもたちの瑞々しい描写と独特の倫理観が高く評価され、『夏の滴』で第八回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞し、デビュー