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心的外傷後ストレス障害(PTSD)。阪神・淡路大震災は人々の心に、癒えない傷を刻み込んだ。傷つく心とは? 心のケアとは? 自らも被災しながら、精神医療活動に奔走した、ある精神科医の魂の記録。
第1部 震災直後の心のケア活動1995年1月17日~3月(私の被災体験 精神科救護活動はじまる 直後に発症した精神障害 精神科ボランティアの活動)
第2部 震災が残した心の傷跡1995年4月~96年1月(PTSDからの回復 死別体験と家族 その後の心のケア活動 避難所と仮設住宅の現実 変化してゆく意識)
第3部 災害による“心の傷”と“ケア”を考える(“心の傷”とは? “心のケア”とは? 災害と地域社会)
著者情報
安克昌[アンカツマサ]
1960年、大阪市生まれ。神戸大学附属病院精神科勤務を経て、神戸市西市民病院精神神経科医長を務める。阪神・淡路大震災直後より、全国から集まった精神科ボランティアをコーディネートし、避難所などでカウンセリングや診療活動を行う。『心の傷を癒すということ』にて第18回サントリー学芸賞を受賞。PTSD(心的外傷後ストレス障害)の若き研究家として治療活動に尽力するも、2000年12月、死去